春季労使交渉にのぞむ経営側のスタンス調査 

2013年02月14日
産労総合研究所は、毎年、春季労使交渉に先がけて、「春季労使交渉にのぞむ経営側のスタンス調査」を実施し、民間企業各社の賃上げ予定、ならびに賃上げ相場の予測等について明らかにしてまいりました。このほど、2013年の労使交渉に向けた調査結果がまとまりましたので、ご報告いたします。

【調査結果のポイント】

(1)2012年の自社の賃上げの実施見通し
 ・回答企業の7割近くが「賃上げを実施する予定」、4社に1社は「現時点では未定」

(2)2013年の自社の賃上げ率の予測
 ・賃上げ率は「2012年と同程度」が9割弱(86.8%)
 ・予想賃上げ率は1.4~2.4%の範囲、前年よりばらつき目立つ

(3)定期昇給制度の有無と今後の取扱い
 ・「定昇制度がある」企業は全体の8割、うち7割が「今後も現状の制度を維持」

(4)賃金改定に向けた経営側のスタンス
 ・賃上げは「定昇のみ実施」が66.1%、「定昇もベアも実施する」が5.8%

(5)正社員以外の労働者の処遇改善・活用状況と2013年の見通し
 ・非正社員の賃金を「2012年に増額した」29.0%、「2013年に増額予定」16.8%で、
  いずれも増加傾向続く

(6)業績連動型賞与の導入状況
 ・中小企業で導入率が3割に達する一方、大企業では減少に転じる
 ・「最低保障」部分を設定する企業は38.5%で大幅に増加(前年25.5%)

(7)雇用関連の法律改正への対応状況
 ・改正高年齢者雇用安定法については、9割が対応済み、あるいは検討中

(8)団塊世代リタイア後の昇進・昇格管理
 ・10年前と比べて「昇進スピードが速くなった」企業は約3割


【調査概要】
・調査対象:全国1・2部上場企業と過去に本調査に回答のあった当社会員企業から任意に抽出した3,000社
・調査時期:2012年11~12月
・調査方法:郵送によるアンケート方式
・集計方法:締切日までに回答のあった155社

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[産労総合研究所]
 マイページ TOP