全国 15~29 歳の男女対象「好きなものまるわかり調査」 

2013年03月05日
電通総研の電通若者研究部(通称:ワカモン)は、若者の“好きなもの”を軸に、彼らの消費動向の実態を把握するため、全国 15~29 歳の男女を対象に「好きなものまるわかり調査」を実施。
 
調査の結果、好きなことの中でも、「低コストの割り切り」と「高額消費」を使い分ける「趣味のメリハリ化」と、他者とのコミュニケーションを消費の動機にする「消費の総“交際費”化」が、最近の若者の消費行動における大きな特徴であることが分かりました。

【調査結果トピックス】

<趣味のメリハリ化>

若者の好きなこと・趣味への向き合い方の傾向として「メリハリ化」が加速していると言えます。一人平均 約 11 個もの、好きなこと・趣味を持ち、限られた予算の中でそれらを楽しむ実態が浮き彫りになりました。同じ個人が、無料や安価でできる「低コストの割り切り」と、価値があると判断したものにはお金をかける「高額消費」を使い分けています。複数の趣味や好きなことをやりくりする【趣味のメリハリ化】がいまの若者の特徴として挙げられます。

【若者の趣味・好きなこと】
●“タダ・安価でできる”、がハマりやすさのポイント
・高校生・大学生・社会人のそれぞれが“ハマっていること”の上位 4 位以内に、「音楽鑑賞」「PC でのインターネット」「アニメ」が共通してランクイン。
・“ハマっていること”ランキングで「スマートフォン・携帯電話でのインターネット」がトップ 10 入りしたのは高校生のみ。
・社会人では「読書(マンガ以外)」が「アニメ」を抜いて 3 位にランクイン。
・高校生ではトップ 10 入りしなかった「恋愛・恋人」が大学生で 10 位、社会人では 9 位にランクイン。

●趣味人口は少なくても、“一人あたりの消費額が高額”な趣味も
・消費金額別に見た“ハマっていること”ランキングでは、高校生・大学生・社会人ともに、「海外旅行」が1位。
・高校生では「スマートフォン・携帯電話でのインターネット」(5,636 円/月・9 位)、大学生では「料理」(8,773 円/月・9 位)、社会人では「車・バイク」(29,361 円/月・2 位)が他の層には見られない特徴的な趣味。

【1ヵ月に自由に使える金額】

●趣味は、平均 11 個。「タダの割り切りと、価値を感じたら投資」で、多趣味を実現。
・1ヵ月に使える自由なお金は、高校生が 10,970 円、大学生が 36,514 円、社会人が 68,132 円という結果に。
・若者がハマっている趣味は、平均して約 11 個。

<消費の総“交際費”化>

若者の消費項目や金額の傾向として、多くの消費が「友人や家族など周りの人とのコミュニケーション」を意識した“交際費としての側面”を持っていることが分かりました。プレゼントや季節のイベントに参加するだけでなく、会話のネタを求めて消費行動を起こす若者が少なからず存在します。「食費」や「エンタメ費」などの消費が「総“交際費”化」している実態が伺えます。スマートフォンや SNS の普及で、自分の消費や生活がどんなことでもコミュニケーションのきっかけになる、といった情報環境の変化が影響を与えているものと推測されます。

【月々の消費額】
●若者の二大消費は、「外食費」と「ファッション代」
・月々の消費額 2 トップは、高校生・大学生・社会人ともに、「外食費」「ファッション代」。
・外食費の平均額は、高校生が 2,995 円、大学生が 9,266 円、社会人が 14,427 円。
・ファッション代の平均額は、高校生が 4,144 円、大学生が 6,890 円、社会人が 11,040 円。

【消費の単価】
●自分のお昼よりも、人と過ごすカフェ代消費に前向き
・お昼ごはん代の平均額は、【高校生(627 円)>社会人(601 円)>大学生(527 円)】
・カフェ代の平均額は、【高校生(804 円)>社会人(598 円)>大学生(536 円)】

●プレゼントの金額は、「恋人>両親>友人」。高校生では友人が両親よりも高額に
・大学生と社会人は、費やすプレゼント代がともに 恋人>両親>友人
 恋人(大学生 8,774 円・社会人 14,294 円)
 両親(大学生 3,303 円・社会人 8,774 円)
 友人(大学生 2,014 円・社会人 3,140 円)
・高校生は、恋人>友人>両親と、両親が最も低い。
 恋人(3,866 円)、友人(2,446 円)、両親(1,676 円)
・高校生・大学生・社会人は、いずれも約 6 割が友達にはプレゼントを渡している。

●高校生の約 4 割、大学生・社会人の約 5 割が、季節のイベントに参加
・ハロウィンやクリスマスなどの季節イベントにかける平均消費額は、高校生が 2,014 円、大学生が 3,735 円、社会人が 7,277 円。
・高校生の約 4 割、大学生・社会人の 5 割以上が季節のイベントに参加している。
・「日常的なネタとして、その場にいる仲間だけで楽しむものを買う」は、高校生で 7 割以上、大学生・社会人で約 8 割存在。

【自分のため消費】
●高校生の約 8 割、大学生・社会人の約 9 割は、自分へのプチご褒美を実施
・若者の 8 割以上は自分へのプチご褒美を行っており、大学生と社会人ではそれが約 9 割にも上る。
・プチご褒美の上限金額は、高校生が 8,360 円、大学生が 27,087 円、社会人が 31,306 円。

【SNS やアプリ利用頻度】
● 5 人に1人は、Facebook などの実名登録制 SNS に 1 日 1 回は投稿
・高校生・大学生・社会人の 5 人に 1 人が、Facebook などの実名登録制 SNS に 1 日 1 回は投稿。
・高校生・大学生・社会人に共通して、最も利用頻度が高いのは Twitter。約 6 割が 1 日に 1 回以上 Twitter を見ている。
・高校生と大学生の約 5 割、社会人の約 3 割が、1 日 1 回以上 Twitter に投稿。


【調査結果】
・調査手法:インターネット調査
・調査対象:15~29 歳の独身男女 (職業不問、ただし「月に使えるお金がない」人を除く) 3,180 サンプル
 内訳:高校生 180 サンプル/大学生 1237 サンプル/社会人 1526 サンプル
※対象エリア(1 都 6 県)の性・年代別人口構成比率および未婚率に基づいた配信コントロールと同比率に基づいた割付け回収を実施。
・対象地域 : 首都圏(1 都 6 県)
・調査実施時期: 2012 年 12 月 27 日(木)~29 日(土)
・調査実施機関: 株式会社電通マーケティングインサイト

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