「現在の流行やバブル期トレンドのリバイバル」に関する調査 

2013年10月28日
トレンド総研は、バブル期トレンドのリバイバルについて、その実態や、今後予想される動向について、調査を行った。

“バブル期トレンドのリバイバル”の実態を探るために、「トレンド情報に詳しい」という500名の方を対象にアンケート調査を実施。
なお、その調査対象は、若者世代(18歳~25歳)と、バブル期に同じ年代を迎えていたバブル期世代(45歳~52歳)で半数ずつ。それぞれの世代の人に、現在の流行やバブル期トレンドのリバイバルについて聞きました。さらに、このバブル期トレンドのリバイバルの要因を探るために、バブル期に流行ったものについて、世代別の認知度を調べました。

【調査結果】

◆最新トレンドワードを徹底分析! 42%が「バブル期トレンドのリバイバル」を実感

はじめに、「現在、注目が高まっていると思うもの」を自由回答で聞きました。その結果、多くあげられたのは、人気ドラマやオリンピックに関するワード。また、バブル期トレンドのリバイバルを象徴するワードも複数あげられました。「バブル期ファッション」、「80年代リバイバル」といった、バブル期トレンドの再来そのものを指すワードの他、「プロデューサー巻き」、「ペンシルスカート」といったように、バブル期を彷彿とさせるファッションが、若者世代を中心にあげられたのが特徴的でした。

【「現在、注目が高まっていると思うもの」として、多くあげられたもの】
<ドラマ関連>「あまちゃん」、「じぇじぇじぇ」、「半沢直樹」、「倍返し」

<オリンピック関連>「オリンピック」、「おもてなし」

<その他のもの>「iPhone 5c・iPhone 5s」、「アベノミクス」、「今でしょ」、「SNS」、「進撃の巨人」、「スマートフォン」、「千鳥格子柄」、「NISA」、「パンケーキ」、「フレンチトースト」、「ふなっしー」、「LINE」

<バブル期関連>「バブル期ファッション」、「80年代リバイバル」、「プロデューサー巻き」、「クラッチバック」、「タイトスカート」、「ペンシルスカート」

そこで、「バブル期トレンドのリバイバルを感じますか?」と聞くと、42%の人が「感じる」と回答。トレンド情報に詳しい方であれば、既に2人に1人弱が、バブル期トレンドのリバイバルが到来していると感じていることが分かります。さらに、性別、世代別に見ると、このトレンドの到来に最も敏感だったのは、若者世代の女性。「バブル期トレンドのリバイバルを感じる」という人は61%にのぼり、全体の1.5倍。この世代は、トレンド情報に触れる機会がより多い層とも言えるでしょう。情報感度がより高い人にとっては、「バブル期トレンドのリバイバル」は当然のこととなりつつあるのかもしれません。

◆リバイバルの要因は圧倒的な存在感、今後注目のバブル期トレンドとは!?

そこで、バブル期トレンドのリバイバルにフォーカス。このトレンドが、今後どのように変わっていくと思うかについて自由回答で聞きました。前述の通り、一部形を変えながらも、注目を集めているバブル期ファッションですが、その周期性や景気回復を理由に、今後、さらに注目度を高めていくと予想する人が多いようです。
実際に、景気回復については、73%の人が「景気回復に関する話題をよく耳にする」と答えているだけではなく、「実際に景気が回復してきたと、自身で感じている」という人も38%。およそ4割の人は、景気回復を実感しているようです。長い間続いた不景気の波も、ようやく一段落と言えるところまで来ているのかもしれません。

また、バブル期トレンドのリバイバルについては、ファッション以外のジャンルにも言及されました。特徴的だったのは、バブル期トレンドのリバイバルが、ファッション分野から、さらにその他のジャンルにまで、広がると予測する人が多いと言えるでしょう。

そこで、ファッション分野外も含め、バブル期に注目を集めた20個のワードを選出。バブル世代の人には、当時トレンドになっていたことを知っているかを、若者世代の人には、そのワードを知っているかをたずねました。そして、それぞれの認知率を調べることにより、今後のリバイバルに対する可能性について探ります。

【今回選出した、バブル期トレンドの20個のワード】

朝シャン、アッシーくん、イタめし、おたく族、オバタリアン、オヤジギャル、肩パッド、財テク、しょうゆ顔、セカンドバッグ、ソバージュ、ドライ戦争、ディスコ、ティラミス、花きん、プロデューサー巻き、ボディコン、マルサ、ランバダ、ワンレン

バブル世代の人たちにおける、当時トレンドになっていたことを知っている人の割合については、今回対象とした20個のワードの内17個までが、9割を超えました。上位のワードは非常に僅差となり、9割超と、いずれもほぼ全員の人が当時トレンドとなっていたことを知っていることが分かりました。

一方で、そのバブル世代と30歳ほどの隔たりを持つ若者世代における、これら20のワードの認知率については、「ディスコ」(82%)、「ティラミス」(81%)、「朝シャン」(79%)が上位3ワード。また、認知率が50%を超えるのは20個のワード中13個、40%を超えるのは18個と、世代差が30歳ほどもあることを考えると、若者世代における認知率は、非常に高い結果であったと言えそうです。こうした世代を超えた存在感が、バブル期トレンドのリバイバルの一要因なのだと言えるかもしれません。

また、リバイバルを迎えるためには、若い世代にも受け入れられる必要があります。そう考えると、若者世代における認知率の差は重要なポイントになりそうです。今後のリバイバルの可能性を考える際には、無視できないものとなるのではないでしょうか。ここでの上位項目、「ディスコ」、「ティラミス」、「朝シャン」などは、次のリバイバルを生む有力候補だと言えるかもしれません。


【調査概要】
・調査名:バブル期のトレンドに関する調査
・調査対象:若者世代、バブル期世代の男女、それぞれ 250 名(性別・年代別に均等割り付け)
 ※ 事前調査にて、「トレンド情報に詳しいと思う」と答えた人
 ※ 若者世代(18 歳~21 歳):125 名 ⇒ 男性:62 名、女性:63 名
   若者世代(22 歳~25 歳):125 名 ⇒ 男性:63 名、女性:62 名
 ※ バブル期世代(45 歳~48 歳):125 名 ⇒ 男性:63 名、女性:62 名
   バブル期世代(49 歳~52 歳):125 名 ⇒ 男性:62 名、女性:63 名
・調査期間:2013 年9 月24 日(火)~2013 年9 月30 日(月)
・調査方法:インターネット調査

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