BCPに関するビジネスマンの意識調査 

2013年10月30日
gooリサーチとエヌ・ティ・ティ レゾナントは共同企画調査「BCPに関するビジネスマンの意識調査」を実施した。東日本大震災や台風、豪雨等による災害をうけて、BCP(事業継続計画)への関心が高まっています。BCPを策定し運用しておくことは、企業にとって重要な経営課題の1つです。そこで今回は、ビジネスマンを対象にBCPに関する意識について調査しました。

【調査結果】

自然災害等で業務が滞ることに関する意識
災害の影響で業務が滞ることへの心配について聞いたところ、全体では56%の人が心配しています(とても心配+少し心配)。しかし内容をみると、とても心配な人が16%、少し心配な人が40%と、心配具合はあまり高いとは言えません。

BCPの認知度
BCPの認知度を確認してみました。全体では、BCPの知名度(説明できる+だいたい知っている+聞いたことはある)は、46%で半数以下でした。BCPの理解度(説明できる+だいたい知っている)は23%で約1/4程度でした。企業規模別では、規模により大きな差が出ており、中小規模の企業では知名度も理解度も物足りません。
さきほどの「業務が滞ることへの心配」について、BCPの認知度別でみると、認知している人ほど心配を感じています。災害の影響に関する意識が高まらないのは知識の不足がひとつの要因だと考えられます。

BCPの策定状況
BCPを知っている(説明できる+だいたい知っている+聞いたことはある)人を対象に、勤務先におけるBCPの策定状況について聞いてみました。
BCPを策定している企業における策定内容は、従業員リスト(72%)、避難計画(65%)、防災用具の購入(59%)と、「従業員の安全対策」はとられていますが、データのバックアップ(44%)、自家発電装置の設置(41%)、データセンターの活用(39%)、サーバーの二重化(36%)などの「業務の継続や復旧」のための対策はまだこれからといえます。

ビジネスマンが考えるBCPを策定することの必要性
BCPの必要性を聞いてみたところ、全体では、70%が必要(とても必要+どちらかといえば必要)と考えています。企業規模別では、規模が大きくなるほど必要だと考えており、「とても必要」で比べるとその差が顕著になることから、大企業ほど必要性を強く感じている一方で、中小規模の企業では比較的意識が弱いことがわかります。


【調査概要】
調査実施期間:2013年8月
有効回答者数:1,102

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本電信電話ユーザ協会]
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