食用油に関する調査(家族形態別の比較) 

2013年03月01日
日清オイリオグループ「生活科学研究室」は、社会環境や生活者の価値観の変化、それらに起因する生活習慣の動向などについて調査し、情報発信をしています。近年、少子高齢化の進展や未婚率の上昇などに伴い、 “夫婦と子”から成る世帯が減少する一方、“夫婦のみ”や“一人暮らし”世帯が増加しており、平均世帯人数も年々減少しています。また、共働き世帯の増加や中食市場の拡大などによって、調理の時短や簡便化傾向も強まっており、家庭における食スタイルは、今後さらに変化していくと予測されます。

そこで今回は、食用油の購入、食用油を使った調理、揚げ物惣菜などに関する調査を家族形態別に実施し、“一人暮らし”、“夫婦のみ”、“夫婦と子”世帯で比較しました。

【調査結果サマリー】

<食用油の購入>
■購入する容量は少ないが、使い切り期間は長い“一人暮らし”
 一般食用油※の容量は、“一人暮らし”が「500g未満」、“夫婦のみ”、“夫婦と子”は「1000~1299g」、使い切り 期間は“一人暮らし”、“夫婦のみ”が「3~5ヶ月程度」、“夫婦と子”は「1ヶ月程度」が最も多くなり、“一人暮らし”は小容量でも、長期間使用している様子が伺えました。
※サラダ油やキャノーラ油などの汎用油(健康オイル(特保)、ごま油、オリーブオイルを除く)

■容量も重視する“一人暮らし”
 食用油の購入重視点を世帯間で比較すると、“一人暮らし”は「容量が適当」、“夫婦のみ”は「ブランド名」、  “夫婦と子”は「価格が安い」が高く、特に“一人暮らし”の容量へのこだわりは顕著でした。

<調理スタイル>
■家族の存在が調理時間を長く
 “夫婦のみ”と“夫婦と子”の調理時間の差はほとんどありませんが、“一人暮らし”との差は大きかったことから、家族の存在が調理時間に影響を及ぼしている様子が伺えました。

■揚げ物は家で作らなくても、惣菜で食べる“一人暮らし”
 夕食の揚げ物頻度は、“夫婦と子”は「月に3~5回程度」、“夫婦のみ”は「月に1~2回」が最も多くなりました。“一人暮らし”は「まったくしない」が最も多く、50%となりましたが、その中の71%は「弁当・惣菜を買って食べる」となりました。

■どの世帯も揚げ物を食べることが好き
 揚げ物調理が好きな人の割合(「とても好き+まあ好き」)は、世帯人数が多くなるほど高くなり、20~40%程度でしたが、揚げ物を食べることが好きな人の割合は、どの世帯も大きな差はなく70%程度と高くなりました。

<揚げ物惣菜の購入>
■世帯間で購入に大きな差はなし
揚げ物惣菜の平均購入回数は、“一人暮らし”、“夫婦のみ”、“夫婦と子”の順に月2.5回、2.3回、2.5回となり、世帯間で大きな差はありませんでした。また、揚げ物惣菜の購入重視点は、どの世帯も「価格が安い」がトップとなり、上位項目に大きな差はありませんでした。


【調査概要】
調査方法:インターネット
調査実施日:2012年11月9日~12日
調査地域:全国
調査対象:20~60代の女性
サンプル数:1151サンプル

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[日清オイリオグループ]
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