中小企業設備投資動向調査 [2013 年 7 月調査] 

2013年09月19日
商工中金は、中小企業設備投資動向調査を行った。1995 年 6 月に調査開始。以降毎年、対象年度の設備投資について、(A)当初計画、(B)修正計画、(C)実績見込、(D)実績を、夏・冬の2回に分けて調査。

【調査要旨】

設備投資の有無…2013 年度修正計画は設備投資「有」の企業割合の伸びが鈍化

・2012 年度実績(以下、「12 実績」) 国内設備投資「有」の企業割合は全体が 47.0%と 3 年連続して前年を上回った(製造業 56.3%、非製造業 41.5%)。

・2013 年度修正計画(以下、「13 修正」) 国内設備投資「有」の企業割合は 39.2%と 4 年連続で前年を上回った(製造業 47.0%、非製造業で 34.5%)。

・国内設備投資回復の動きは続いているものの、12 実績、13 修正とも「有」の割合の前年からの改善ピッチは鈍化している。

・今後 5 年以内の海外設備投資の有無については、「有」の企業割合が 4.1%。半年前の調査と比べ減少。「未定」の割合も減少し、「無」の割合が増加している。

設備投資「無」の理由…「現状で設備は適正水準」が多い

・12 実績、13 修正とも設備投資を実施しない理由は、「現状で設備は適正水準」が最も多い。「景気の先行き不透明」、「業界の需要減退」はいずれも割合が低下している。


国内設備投資額…12 実績、13 修正とも上方修正

・12 実績 11 実績比+16.8%と実績ベースで 2 年連続の増加となった(製造業は同+19.3%、非製造業は同+14.4%)。当初計画からは 54.0 ポイント(製造業 64.9 ポイント、非製造業 43.2 ポイント)上方修正で、過去平均の 35.6 ポイントを大きく上回った。

・13 修正 12 修正比▲16.8%で、当初計画からの上方修正幅は 21.5 ポイントと過去平均の18.6 ポイントを上回った。

・投資額ベースでは12実績、13修正とも堅調な結果となったが、有無割合は伸び悩んでおり、中小企業の設備投資はいまだ広がりを欠いた状態にある。


設備投資の目的…増産投資の割合が増加し、代替投資の割合は減少

・12 実績 目的の上位は「設備の代替」、「維持・補修」、「増産・販売力増強(国内向け)」。11 実績に比べ「設備の代替」は減少している。

・13 修正 目的の上位は 12 実績と同様。12 実績と比べ、「設備の代替」は減少し、「増産・販売力増強(国内向け)」は増加。


【調査概要】
調査時点:2013 年 7 月 1 日現在
調査対象先:当金庫取引先中小企業 9,665 社。 有効回答数 5,289 社(回収率 54.7%)
調査方法:調査票によるアンケート調査(郵送自記入方式)

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