「シチュー・ハヤシ」購買理由調査(2013年9月~10月) 

2013年11月06日
フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールドは、「シチュー・ハヤシ」購買理由(2013年9月~10月)に関する調査を実施。全国を対象に1,497レシートデータ(男性:487レシートデータ、女性:1,010レシートデータ)の回答を基に分析を行った。

ソフトブレーン・フィールドは、クレディセゾンとの共同事業として、サービスを開始した購買理由データ提供サービスのデータをもとに購買理由に関する分析レポートを報告。対象は、食品、飲料、日用品、医薬品、化粧品などの消費財商品約50カテゴリー。2013年10月24日時点で、購買理由データ数479,392件、会員数 41763名。本リリースでの分析レポートの購買対象期間は9月9日~10月20日の約1カ月、分析対象カテゴリーは「シチュー・ハヤシ」で実施し、全国を対象に1,497レシートデータ(男性:487レシートデータ、女性:1,010レシートデータ)の回答を基に分析した。

【調査結果】

◆「コクの贅沢シチュー〈クリーム〉」が好調な売れ行きを示す


シチュー・ハヤシカテゴリーの期間中における購入は、1,497レシートとなりました。このレシートデータをシリーズ別にみると、1位「ハウス食品 コクの贅沢シチュー〈クリーム〉」」が191レシート、2位「グリコクレアおばさんのシチュー クリーム」が131レシート、3位「ハウス食品 北海道シチュー〈クリーム〉」が109レシート、4位「ハウス食品 シチューミクス〈クリーム〉」が97レシート、5位「エスビー とろけるシチュー クリーム」が91レシートとなりました。

◆購入理由の1位は「価格がお手頃だったから」、2位は「魅力的な商品特徴があったから」

全体の購買理由としては、「価格がお手頃だったから」「魅力的な商品特徴があったから」「特売・セールされていたから」の項目が高い割合となりました。特に上位5シリーズを購入した方の理由を見ると、1位の「ハウス食品 コクの贅沢シチュー〈クリーム〉」では、「価格がお手頃だったから」、「特売・セールされていたから」がそれぞれ95.8%、84.0%と高い数字を示しており、こうした値打ち感が「試し買いしてみたくなったから」(55.2%)という理由に結びついたと推測できます。

また、3位の「ハウス食品 北海道シチュー〈クリーム〉」、4位の「ハウス食品 シチューミクス〈クリーム〉」では「魅力的な商品特徴があったから」「家族が気に入っているから」「いつも買っているから」といった理由が挙げられており、ロイヤルユーザーが購入している様子がうかがえました。

◆販促活動が購買を後押し

上位5シリーズを購入した消費者のそれぞれの商品の販促状況を認知していたかどうかを確認したところ、購買理由として「価格がお手頃だったから」が高い数字を示した「ハウス食品 コクの贅沢シチュー〈クリーム〉」、「グリコ クレアおばさんのシチュー クリーム」、「エスビー とろけるシチュー クリーム」では「特売・セールされていた」と把握している方が7割を超えており、「特売・セール」といった販促活動が商品の購入を後押ししている状況が数字の上でも確認されました。

◆店頭認知以外の要素が購買の決め手に

上位10シリーズにおいて、店頭陳列(店頭に並んでいたかどうか=認知)、購入候補(購入の際に買おうか迷った=検討)、購入商品(実際に購入した=購買)について聞いてみると、商品によって購入に至るまでの割合が異なることがわかりました。

上位5シリーズの中では1位の「ハウス食品 コクの贅沢シチュー〈クリーム〉」、4位の「ハウス食品 シチューミクス〈クリーム〉」の認知率は30%を切っており、店頭での認知がそのまま購買につながるわけではないことがうかがえます。

また、特徴的な数字が出たのは「エスビー とろける おいしさギューっととけ込むシチュー クリーム」で認知率は7.3%と低いにもかかわらず、検討率は4.5%、購入率は3.9%と、実に認知した消費者の61%の人が商品購入を検討、検討した人の約88%が購入に至っています。具体的な購買理由を見てみると、パッケージやキャッチコピーに惹かれて購入していることが推測されました。

◆レトルトか顆粒・ルウかで男女の購買が別れる

男女別に購入シリーズを見てみると、女性のランキングで38位の「エスビー なっとくのクリームシチュー」が男性では6位に、同じく39位の「エスビー なっとくのビーフシチュー」が10位に入りました。これは「エスビー なっとくの」シリーズがレトルトタイプで手軽に食べることができ、しかも「価格の割りに量が多く、お買い得感があったため。」(38歳男性・既婚・エスビー なっとくのビーフシチュー購入)というように、男性でも満足のボリューム感を味わうことができることから支持を得ていると推測されます。

シチュー・ハヤシカテゴリーは、季節指数が強く、今回のレシートデータでも購買理由に「涼しくなってきたから」、「寒くなってきたので」、「温かいものが食べたかったので」といった内容が多数寄せられました。購入を決定づける要素としては、「価格がお手頃だったから」、「特売・セールされていたから」というように価格志向が強く、その日の食事のメニューとして購入するのではなく、常備品、備蓄品としてお得だと感じた時にまとめ買いをするカテゴリーだと言えそうです。
ただ、店頭での認知がそのまま購買に結びつくわけでもなく、価格以外にもパッケージのビジュアルやキャッチコピーでより「美味しさ」を感じさせることができるかといった要素が重要なようです。

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[ソフトブレーン・フィールド]
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