キッチンに対する意識調査(全国の35歳以上の女性対象) 

2011年08月03日
LIXILは、全国の35歳以上の女性を対象に、キッチンに対する意識を調査するため、アンケート調査を実施。

【主な調査結果】

1.キッチンは幸福感を育む場所-キッチンで『つながる』『つたえる』
◆ キッチンリフォームで人生観が肯定的・前向きに変化
◆ キッチン以外よりもキッチンリフォームの方が、女性にとって心境変化が顕著

2.キッチンをリフォームする時期 –キッチンリフォームに、年齢は関係ない!
◆ キッチンリフォームをした人の家は築年数25年以上が半数
◆ キッチンリフォームは入居後早くから実施
◆ キッチンリフォームは35歳以上の各年代で幅広く実施

3.リフォームの内容(リフォーム箇所と予算)-リフォームは、キッチンから。
◆ キッチンをリフォームすると、家の他の場所への関心も高くなる
◆ リフォームはキッチンから始まる
◆ 予算は7割が「100万円まで」と考え、6割以上が「予算通り」と評価

4.キッチンをリフォームした理由と評価 –きっかけは、経験者の勧め
◆ リフォーム前の3大不満は「古い・汚い・レイアウト」
◆ きっかけは「他人からの勧め」が1/4
◆ キッチンをリフォームしたことへの評価は高く、9割が満足

【調査結果詳細】

1.キッチンは幸福感を育む場所-キッチンで『つながる』『つたえる』

キッチン・リフォームに関する調査を実施し、その結果、キッチンを変えると生活意識にまで大きな変化がみられることがわかりました。「キッチンにいる時間が伸びた」「料理のレパートリーが増えた」「家の中が片付いた」といった回答は当然のことですが、多くの女性が「人生が素敵に見える」「長生きしたいと思うようになった」「家族が明るくなった」などと答えています。ライフスタイルや生活意識の変化に加えて人生観までが前向きに変化し、それが家族全体に波及しているのです。「人生」や「家族」の基盤であり幸福感を育む場として、改めてキッチンの重要性と責任ともいうべきものが明らかになりました。

◆キッチン・リフォームで人生観が肯定的、前向きに変化

 今回の調査では、「キッチンを含むリフォームを行なったグループ」「キッチン以外のリフォームを行なったグループ」「リフォームを全く行なわなかったグループ」の3グループ1,236人の女性を対象にモニター調査を行ないました。その中で、キッチンリフォームをしたことで、回答者の生活意識にどのような変化が起きたか、22の項目について答えてもらいました。“そう思う”の割合全体でみると、4割以上が「ライフスタイルが変わった」(49.0%)、「家の中の荷物が片付くようになった」(47.5%)、「健康でありたいと思うようになった」(43.7%)と答えています。このほか、「価値観が変わった」(31.8%:6位)、「新しい自分になることができた」(23.0%:10位)、「人生が素敵に思えるようになった」(19.4%:11位)など、人生を前向きにとらえる項目の割合が高く、比較的上位に挙がっています。

◆キッチン以外よりもキッチンリフォームの方が、女性にとって心境変化が顕著

 キッチン以外をリフォームしたグループと比較すると、全ての項目でキッチンをリフォームした人のほうが“そう思う”と答えた割合が高くなっています。キッチンに直接関連した「料理のレパートリー」や「キッチンにいる時間」を別とすると、両者の差は特に「家の中の荷物が片付くようになった」(25.0%〔キッチングループ-キッチン以外〕以下同様)、「ライフスタイルが変わった」(18.2%)、「新しい自分になることができた」(14.5%)、「価値観が変わった」(14.1%)、「人生が素敵に思えるようになった」(12.4%)などで顕著です。このような結果をみると、キッチンのリフォームは女性の人生観や生活の仕方を変える非常によいきっかけになっているようです。

 キッチンとは命を育む食の場です。おいしいものをともに食べるという幸せを感じられる場であり、誰かのために働き、喜びや達成感を感じられる場でもあります。調査の回答にあったキッチンを変えると「人生が素敵に思える・新しい自分になった」といった充実感や幸福感は、まさに多くの人々が求めているキッチンの役割を示していました。
 また、家族のための料理のレパートリーが増えたり、家族が明るくなったり、積極的にお客様を家に招待したくなったりと、家族や友人との“つながり”を大切にすることが、キッチンリフォームによって顕著に向上していることもみてとれます。

2.キッチンをリフォームする時期 -キッチンリフォームに、年齢は関係ない!

◆キッチンリフォームをした人の家は築年数25年以上が半数

 キッチンリフォームをした人の住居の築年数は「25年以上」が最も多く、半数近くを占めています。20年以上でみると65.7%と2/3にのぼります。 キッチン以外のグループに比べて築年数がかなり長いのが特徴です。

◆キッチンリフォームは入居後早くから実施

 キッチンリフォームをした人は住み始めてから「5年未満」(24.3%)のうちに実施している割合が最も高く、1/3は10年までにリフォームしています。キッチン以外のグループと比較すると、リフォームするまでの時期がやや早い傾向がうかがえます。

◆キッチンリフォームは35歳以上の各年代で幅広く実施

 キッチンリフォームをした時の対象者の年齢は、35歳から64歳にかけて25%前後とほぼ同程度です。キッチン以外のグループに比べて25~34歳の割合が若干高く、キッチンリフォームは比較的若い年代から行なうことがわかります。

3.リフォームの内容(リフォーム箇所と予算)-リフォームは、キッチンから。

◆キッチンをリフォームすると、家の他の場所への関心も高くなる

 キッチンをリフォームした人は、半数以上が他にもトイレ、バス、リビングなどのリフォームを行なっています。これらの実施割合はいずれもキッチン以外のグループを大きく上回っていることから、キッチンに注目することで家の他の場所にも積極的に関心が向けられている様子がうかがえます。

 ちなみにキッチン以外のグループでは、約8割が今後「キッチンをリフォームしたい」と考えていました(キッチンをリフォームしたい:たいへんそう思う23.1%、少しそう思う45.6%)。    

◆リフォームはキッチンから始まる

 キッチンリフォームをした人は、6割近くが最初にキッチンをリフォームしています(58.7%)。「2番目」と答えた人を合わせると85.9%を占めることから、リフォームの中にキッチンを含める人は、まずキッチンを変えたいからリフォームを考えたかのように見受けられます。

◆予算は7割が「100万円まで」と考え、6割以上が「予算通り」と評価

 キッチンリフォームの予算は「50万円未満」36.9%、「50万~100万円未満」33.5%と、7割が100万円までを予定しています。これはバスやリビングのリフォーム予算とほぼ同様です。実際にかかった金額は「予算通りだった」が64.1%と最も多いのですが、1/4は「予算よりも多かった」と答えています。このような評価の傾向もバスやリビングと同様です。

4.キッチンをリフォームした理由と評価 -きっかけは、経験者の勧め。

◆リフォーム前の3大不満は「古い・汚い・レイアウト」

 リフォーム前のキッチンについて、使い勝手は「悪かった」が62.4%を占めています。不満点は、半数以上が挙げた「古かった」(55.6%)と、「汚かった」(35.2%)、「レイアウトに不満があった」(31.1%)の上位3項目が他の不満を大きく上回っています。

◆きっかけは「他人からの勧め」が1/4

 キッチンのリフォームをしたきっかけは「他人からの勧め」が最も多く、27.4%を占めています。「その他」の主な内容は「転居」「同居」など家屋や世帯の変化に伴うケース、「住宅全体のリフォーム」「コンロなど設備が壊れた/古くなった」などリフォームを余儀なくされたケースが多いのですが、「自分や母親などキッチンを主に使う人が決めた」「家族で決めた」などのケースも少なくありません。

◆キッチンをリフォームしたことへの評価は高く、9割が満足


 リフォームを終えてから、予算、完成後のイメージ、施工期間なども含めて総合的にみた時に、事前の計画と「同じだった」と評価しているのは84.7%と大半を占めています。リフォームしたことについては「たいへん満足」18.0%、「満足」51.9%と高い満足度を示し、“満足”と答えた層全体では90.8%でした。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査/マクロミル
調査期間:2010年11月25日(木)~2010年11月27日(土)
調査対象・有効回答数:全国の35歳以上の女性について、次の3グループ各412名、計1236名
 ・10年以内にキッチンを含むリフォームをした方
 ・10年以内にキッチン以外のリフォームをした方
 ・リフォームをしたことがない方

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