団塊世代の住まいおよび庭に関する意識調査 

2012年05月16日
LIXILは、東京および大阪に住む団塊世代の方(自身が62歳~65歳の男女、または配偶者が団塊世代にあたる女性)を対象に、住まいおよび庭に関する意識調査を実施。

【主な調査結果】

■定年を機に住まいを変えたいと思う団塊世代は全体の1/3強
住み替えの平均予算は3,555万円、リフォームの平均予算は398万円という結果に


定年を機に住まいを変えたいかと尋ねたところ、全体の34.4%が「はい」と回答。どのように住まいを変えたいかという質問に対しては、「住み替え」が52.9%と最も高く、次いで「リフォーム」が36.0%という結果だった。全体での平均予算は「住み替え」が3,555万円、「リフォーム」が398万円、そして「修繕」が194万円だったが、東京と大阪で比較すると、東京の「住み替え」が4,126万円だったのに対し、大阪の「住み替え」は2,682万円と1,444万円も異なることが分かった。「リフォーム」についても同様で、東京が456万円だったのに対し、大阪は100万円以上も低い351万円という結果だった。

■男性と女性で異なる"住まいの理想と現実" 全体の約5割が「庭付き一戸建て」を希望
男性は「一戸建て派」が、女性は「マンション派」が多数派という結果に


住み替えたい"理想的な家"を尋ねたところ、男性では一戸建て(庭付き、庭なし)が55.4%で多数だったのに対し、女性ではマンション(高層を含む)が49.5%で多数だった。また、住み替えられる"現実的な家"も同様で、男性の最多は50.9%で一戸建てを選んだのに対し、女性の最多は53.8%でマンションを選んだことが分かった。この結果から、住まいに求めるタイプとして、男性は「一戸建て派」が多く、女性は「マンション派」が多いことが明らかになった。

■全体の約7割が、住まいに「庭が欲しい」と回答
庭でやりたいことは、「ガーデニング」「家庭菜園」が上位
一方、庭が欲しくない理由としては、「手入れが面倒」が約7割という結果に


住まいに庭が欲しいかどうかを尋ねたところ、全体の69%が「欲しい」と回答。庭でやりたいことを尋ねたところ、最も多いのが「ガーデニング」で、次いで「家庭菜園」という結果だった。東京と大阪で比較すると、順位の違いは見られないものの、「家庭菜園」を選ぶ割合が東京は47.7%だったのに対し、大阪は15%以上も高い63%という結果だった。一方で、約3割が「庭は欲しくない」と回答。その理由として、「手入れが面倒」が最多で約7割となった。

■住まいのスペースに対する満足度。広くしたいスペースは、「台所」「リビング」が上位

現在の住まいのスペースに対する満足度を尋ねたところ、広くしたいスペースとして「台所」が46%と最も高く、次いで「リビング」が45.8%という結果であった。男女別に広くしたいスペースを見ると、女性と比較して男性では、「台所」「浴室」「寝室」の割合が高く、一方で男性と比較して女性では「トイレ」の割合が高いことが分かった。

【調査結果サマリー】

Ⅰ.定年後に住まいを変えるかどうかの意向について

Ⅰ-1.団塊世代の1/3強が住まいを変えたいと考えている。特に東京都在住者では意向が強い傾向。

定年後に住まいを変えたいかどうかを尋ねたところ、全体の34.4%が「はい」と回答した。男女別で見ると、女性が31.7%だったのに対し、男性は36%と多いことが分かった。また東京と大阪で比較すると、大阪府在住者が30.8%だったのに対し、東京都在住者は38%とかなり高いことが判明。

Ⅰ-2.住まいを変えたい人の5割強が「住み替え」を希望。「住み替え」の平均予算は3,555万円。

住まいの変え方とその予算について尋ねたところ、「住み替え」の割合が最も高く、全体の52.9%を占め、次いで高かったのが「リフォーム」で36%という結果であった。東京と大阪で比較すると、「住み替え」の割合は大阪が46.8%だったのに対し東京は57.9%と割合が高く、一方で「リフォーム」の割合は東京が29.5%だったのに対し大阪は44.2%と14.7%も高いことが分かった。
また平均予算で見ると、「住み替え」は3,555万円、「リフォーム」は398万円であった。男女で比較すると、「住み替え」「リフォーム」ともに女性の方が平均予算が高く、東京と大阪で比較すると、東京の方が各項目で平均予算が高く、特に「住み替え」においては1,444万円の開きがある。

Ⅰ-3.住まいについて、男性は「一戸建て派」が、女性は「マンション派」が多数。

住み替えたい"理想的な家"のタイプについて尋ねたところ、全体の約5割が「庭付き一戸建て」を理想として回答。また住み替えられる"現実的な家"のタイプについても、同様に約4割が「庭付き一戸建て」と回答。"理想的な家"と"現実的な家"を比較すると、順位こそ変わらないものの、「マンション」の割合が理想では35.2%だったのに対し、現実では41%と高くなっていることが分かった。
また男女で比較をすると、"理想的な家"として男性では「一戸建て(庭付き、庭なし)」が55.4%と高かったのに対し、女性では「マンション(高層を含む)が49.5%と高かったことが分かった。同じく住み替えられる"現実的な家"でも男性は「一戸建て」が50.9%と高かったのに対し、女性では「マンション」が53.8%と高かった。これらの結果として、住まいに求めるタイプとして、男性は「一戸建て派」が多く、女性は「マンション派」が多いことが明らかになった。

Ⅱ.「庭」に関する意識調査について

Ⅱ-1.団塊世代の約7割が、住まいに「庭が欲しい」と回答。

住まいに庭が欲しいかどうかを尋ねたところ、全体の69%が「欲しい」と回答。男女別に見ると、僅かながら女性と比較して男性の方が「欲しい」の割合が高かった。

Ⅱ-2.庭でしたいことでは「ガーデニング」「家庭菜園」が上位。
男女の比較では、女性は「家庭菜園」が、男性は「趣味」「スポーツ」の割合が高い。


住まいに庭が欲しいと回答した人に、庭で何をしたいかを尋ねたところ、「ガーデニングをする」が80.3%で最も高く、次いで「家庭菜園をする」(55.4%)、「食事やティータイムを楽しむ」(30.7%)、「趣味を楽しむ」(20.9%)、「ペットを飼う」(20.3%)という結果になった。男女別に見ると、男性と比較して女性は「家庭菜園をする」の割合が高く、一方男性は「趣味を楽しむ」「ペットを飼う」「スポーツを楽しむ」の割合が女性に比べて高かった。特に「趣味を楽しむ」では、男女間で15.2%もの開きがあることが分かった。

Ⅱ-3.東京と大阪の比較では、東京に比べ大阪の方が「家庭菜園」の割合が高い。


住まいに庭が欲しいと回答した人に、庭で何をしたいかを尋ねた結果を東京と大阪で比較すると、順位には大きく変化はないものの、「家庭菜園をする」の割合が東京は47.7%だったのに対し、大阪は15.3%も上回る63%という高い割合であった。

Ⅱ-4.庭が欲しくない理由、「手入れが面倒」「マンションがいい」が上位。
特に女性は「手入れが面倒」という意見の割合が高い!


団塊世代の約7割が「庭が欲しい」と回答しているが、一方で約3割が「庭が欲しくない」と考えている。そこでなぜ、庭が欲しくないのか理由を尋ねたところ、「手入れが面倒そうだから」が68.4%と最も高く、次いで「マンションがいいから」(56.8%)となった。男女別で見ると、上位に変動はないものの、男性と比較して女性は「手入れが面倒だから」の割合が高く、8.9%も開きがあった。

Ⅲ.住まいのスペースに対する満足度について

Ⅲ-1. 広くしたいスペースとして、「台所」「リビング」が上位という結果に

住まいのスペースに対する満足度を尋ねたところ、各スペースでそれぞれ半数以上は満足という結果が得られた。特に「寝室」(66.8%)、「トイレ」(63.6%)は高い満足度となっている。一方で広くしたいスペースとして、「台所」(46%)と「リビング」(45.8%)の割合が高かった。

Ⅲ-2.男女別で見る住まいの満足度、女性は「トイレ」の狭さに不満がある

住まいのスペースに対する満足度結果において、「広くしたい」の割合を男女別で見ると、女性と比較して男性では、「台所」「浴室」「寝室」の割合が高くなっている。また男性と比べて女性の方が高い割合となっているのは「トイレ」という結果になった。

Ⅳ.定年後の継続居住の意向について

Ⅳ-1. 団塊世代の約8割が、定年後も今住んでいる都道府県に住み続けたいと回答

定年後も今住んでいる都道府県に住み続けたいかを尋ねたところ、全体の81.2%が「今住んでいる都道府県に引き続き住みたい」と回答。男女別で見ると、男性と比較して女性の方が「今住んでいる都道府県に引き続き住みたい」の割合が高くなっている。東京と大阪で比較すると、僅かではあるが大阪府在住者の方が「今住んでいる都道府県に引き続き住みたい」の割合が高かった。

Ⅳ-2. 転居希望先としては、近隣の「神奈川」や「兵庫」が上位!次いで「北海道」「沖縄」といった自然が魅力的な場所が人気。

「今住んでいる都道府県以外に住みたい」と回答した方に、最も住みたい都道府県を尋ねたところ、東京都在住者では男女ともに近隣の「神奈川県」がトップで、同じく大阪府在住者の男性でも近隣の「兵庫県」が1位となった。一方で、大阪府在住者の女性では、近隣よりも温暖で自然環境の豊かな「沖縄県」に人気が集まっている。


【調査の概要】
・調査方法:インターネット調査
・対象エリア:東京都・大阪府
・調査対象:ご自身が団塊世代(62~65歳)にあたる男女。もしくは配偶者が団塊世代にあたる女性。
・サンプル数:500名(東京都:250サンプル、大阪府:250サンプル)
・調査実施期間:2012年4月17日(火)~4月20日(金)

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