「子どもの睡眠力チェックテスト」調査 

2012年07月11日
グラクソ・スミスクラインは、生活習慣や日中の快活状態(集中力・気力)、睡眠の熟睡度などから判断し、子どもの睡眠力を判定する「睡眠力チェックテスト」を実施した。調査では、睡眠時に鼻炎・鼻づまりが原因で口ぽかんになっている子どもと、そうでない鼻呼吸の子どもを持つ母親を対象に実施。

総合得点は45点満点で、40点以上 Aランク(非常に良く眠れている)、30~39点 Bランク(まあまあ眠れている)、20~29点 Cランク(あまり眠れていない)、19点以下 Dランク(睡眠力不合格レベル)の4つに結果を分け、口ぽかんの子どもと、鼻呼吸の子どもの得点差を分析しました。

5~12歳の子どもを持つ母親 睡眠時、口ぽかん派309名、鼻呼吸派309名、計618名を対象に、2012年5月29日(火)に実施。

■子どもの「睡眠力チェックテスト」調査結果

【総合判定結果】
子どもの「睡眠力チェックテスト」の総合判定結果では、45点満点中、40点以上のAランクは、口ぽかんの子ども25.2%、鼻呼吸の子ども33.3%と、約8%も差が出ました。鼻呼吸の子どもの方が、やはり睡眠力が高いようです。口ぽかんは、固いものをあまり咬まずに育った結果、顎周りの筋力が弱って口が開いてしまうことや、歯の咬み合わせ、ハウスダストによる通年性鼻炎などが原因とも言われています。口ぽかんの原因を見極めて、早めに鼻呼吸に改善していくことが大切です。

■各テスト項目結果

●[Q1] お子様の体格は?

口ぽかんの子どもは、「明らかに太りすぎ/痩せすぎ」「どちらかというと太っている/痩せている」など、偏った体格が合わせて41.1%と、鼻呼吸の子どもよりも、7.4%高い傾向が見受けられました。これは、眠りが浅くなる、熟睡しにくいなど、口呼吸が及ぼす睡眠への影響が、子どもの成長や体格形成にも関係していることを示しています。

●[Q2] お子様は、朝は何時に起きますか?

鼻呼吸のこどもの方が「7時前に起きる」76.4%と、口ぽかんの子どもよりも、起床時間が早いことがわかりました。これは、鼻呼吸による深い眠りによって熟睡しやすいことから、口ぽかんの子どもよりも、比較的目覚めが良い傾向であることが伺えます。

●[Q3] 朝は自分で起きますか?(目覚まし時計を使っても OK)

口ぽかんの子どもも、鼻呼吸の子どもも、70%弱の子どもは、自分で起きられず、家族の誰かが起こしているようです。この設問では、大きな差は出なかったものの、わずかながらも、鼻呼吸の子どもの方が、「たいてい自分で起きる」率が高い結果となりました。

●[Q4] お子様は、朝ごはんを食べますか?

特に、口ぽかんの子ども、鼻呼吸の子どもで、朝ごはんを食べる率は、あまり変わらない結果となったものの、引き続き、朝食を食べることを意識することは大切です。朝食を食べることで、午前中の体温が上昇しやすくなり、交感神経が刺激されることで、逆に副交感神経が優位になる夜に、心地よい眠りにつきやすくなります。

●[Q5] お子様の午前中の体の具合は?

口ぽかんの子どもは、熟睡度が低いためか、午前中の体の具合も「だるく、疲れている」「ときどき元気がない」との回答が30.4%と、鼻呼吸の子どもよりも9.4%高い結果となりました。快眠は、日中の快活(日中の集中力・気力)にも大きく影響を与えるため、学習能力を高める上でも、子どもの快眠は必須とも言えます。

●[Q6] 昼間に眠くなると言っていますか?

「毎日眠くなると言っている」「時々眠くなると言っている」など、昼間に眠気を訴える口ぽかんの子どもは39.8%と4割近くに上りました。口呼吸により、睡眠時に十分に酸素が体内に供給されず、起きても、頭がすっきりしないことが原因の一つだと考えられます。

●[Q7] 毎日、お子様がテレビを見たりゲームをしたりする時間は?

今回のテストでは、睡眠力の基本となる、日常生活リズムに関しても、テストしました。その一つとして、現代の子どもの多くが楽しんでいるゲームに関しても質問したところ、口ぽかんの子ども、鼻呼吸のこども両方共に、1日1時間以上、ゲームをしている子が7割近くいることが判明しました。特に、就寝前のゲームなどは、交感神経を興奮させ、なかなか寝つけない原因にもなるため、気をつけましょう。

●[Q8] お子様は、ちょっとしたことでイライラしますか?

日中、イライラしているなど、メンタル面もテストしたところ、口ぽかんの子どもの方が「よくある」「ときどきある」との回答が74.1%と、鼻呼吸の子どもよりも8.7%高い結果になりました。口ぽかんは、子どものメンタル面にも影響を与えていることが伺えます。

●[Q9] お子様は、気分が落ち込んでいることがありますか?

睡眠不足になると、日中、不安を感じやすかったり、精神状態が安定しにくいこともあります。日中の気分の落ち込みに関しては、「よくある」「ときどきある」と回答した口ぽかんの子どもの方が41.1%と、鼻呼吸の子どもの31.7%よりも、9.4%高い結果となりました。鼻呼吸による深い睡眠が、日中の精神の安定などにも関連していることが伺えます。

●[Q10] お子様は、夕食は誰と食べますか?

95%以上のこどもが、いつも家族と一緒に夕食を食べており、大変良い傾向ですが、わずかながらも、口ぽかんの子どもでは5.8%、鼻呼吸の子どもでは3.9%が「いつも1人で」「ときどき1人で」夕食を食べているようです。家庭の事情もあるとは思いますが、夕食を家族と一緒に食べることは、規則正しい食生活にもつながりますので、なるべく一家団欒で食事を心がけましょう。

●[Q11] お子様は、眠る前に夜食を食べていますか?

8割以上の子どもが眠る前に夜食を「食べない」と回答していましたが、それでも口ぽかんの子どもは19.1%が「たいてい食べる」「ときどき食べる」と回答しています。胃腸や体をゆっくり休め、深く眠るためには、寝る直前の夜食は禁物ですので、快眠のためにも、夜食はなるべく控えましょう。

●[Q12] お子様が眠る時刻は決まっていますか?

眠る時間が「だいたい決まっている」子どもは、口ぽかんの子どもで65.4%、鼻呼吸の子どもで68%と、規則正しく眠る点においても、鼻呼吸の子どもにわずかながら及びませんでした。 規則正しい食生活と同様に、規則正しく眠ることも、睡眠力を上げていく上でとても重要ですので、毎日決まった時間に眠れるように努力しましょう。

●[Q13] お子様が眠る時刻は何時ころ?

口ぽかんの子どもも、鼻呼吸の子どもも、この設問に関しては、あまり差がでませんでした。多くの子どもが、夜9~10時に寝ているようです。ただし、25%弱の子どもは、夜10時以降に寝ており、睡眠時間が短いケースも考えられます。昔から「寝る子は育つ」といわれていますが、最近の子どもたちの睡眠時間は、年々、短くなってきており、国際的に見ても、日本の子どもの睡眠時間は、世界最短とも言われておりますので、なるべく早めに寝るように心がけましょう。

●[Q14] お子様の寝つきは?

寝つきに関しては、口ぽかんの子どもが「いつも悪い」「時々寝つけない」が32.3%、一方、鼻呼吸の子どもが24.9%と7.4%差がでました。鼻がつまっていると、スムーズな呼吸が妨げられ、心地よい眠りに陥りにくく、夜中に目が覚めるなど、眠りが浅い傾向もありますので、早めに鼻呼吸に改善していきましょう。

●[Q15] お子様の熟睡度は?

熟睡度に関しては、大きな差がでています。口ぽかんの子どもは「いつも熟睡できている」68%、鼻呼吸の子どもは84.8%とかなり高く、16.8%も差がでました。前述したように、鼻呼吸ができていることで、ぐっすりと深く眠れ、翌朝もすっきりと起きられるのですが、口ぽかんの子どもは眠りも浅く、疲れが体に溜まりやすい傾向にあります。鼻孔拡張テープなどを上手く活用して、スムーズな鼻呼吸を確保することもおすすめです。


【調査概要】
・調査方法:インターネットでのアンケート調査
・調査対象:5~12歳の子どもを持つ母親  睡眠時、口ぽかん派309名、鼻呼吸派309名、計618名を対象
・調査期間:2012年5月29日(火)

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[グラクソ・スミスクライン]
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