「第1回 M2M普及バロメーター」調査 

2013年06月28日
ボーダフォン・グループは、本年度から「M2M普及バロメーター調査」を開始し、第1回目の調査結果を発表した。

【調査報告書の主な重要所見】

・回答企業の5割が2015年までにM2Mを導入予定

・中小規模企業でM2Mの導入が急速に拡大

・アジア太平洋地域では米州地域を上回る速度でM2Mが普及

・製造業および家電業界がM2Mの拡大を牽引

・78%の回答者がM2Mの採用がビジネスの成功には不可欠と回答


調査報告書では、今後の短期的観点からのM2M導入推進要因として、次の3つの重要なトレンドを取り上げています。

1.関連ハードウェア価格の低下がM2Mの導入を大きく加速させる原動力となる。

2.M2Mの普及率は中小規模企業で特に高くなると見られ、今回の調査でもその割合は現在までに最も幅広くM2Mが導入されている大企業の普及率を、今後2年間で上回る見通しである。

3.製造業および家電業界におけるM2M市場の成長。この2つの業界では電子リーダーなどコンテンツをシームレスにダウンロードするコネクテッドデバイスや、ゲーム機器やスマートTVなどネットワーク接続などに対する需要が増加していることに加え、他社との低価格競争に勝ち抜くためにメーカー各社が新技術の開発に注力し、M2Mの導入が最も急速に進む。

報告書では地域別に見たM2Mの普及状況が大幅に変化していくことも指摘しています。現時点でM2Mは米州地域で最も幅広く採用されていますが、今後2年間でアジア太平洋地域がこの割合を上回ると見られます。また、欧州地域での導入も加速し、アジア太平洋地域に迫る勢いで拡大していくものと考えられます。

M2M導入の推進要因と阻害要因

報告書ではM2M導入によるメリットは、それぞれの企業が何を期待するかによって変わってくることが明確にされています。すでにM2Mを活用している企業からは、M2Mの大きなメリットとして業務効率化やスピードの改善、顧客サービスの向上などが挙げられています。しかし、M2Mの導入が未だ計画段階にある企業からは、最も期待するメリットとしてコスト削減、業務効率化、競争力強化の3つが挙げられています。導入に際して最大の障害としては、現時点ではコストの増大やセキュリティに対する懸念が挙げられているものの、報告書では普及が拡大するにつれてこれらの要因は解消されていくことが示されています。

現在、M2Mの導入はコネクテッドカーが拡大している自動車業界(19%)で最も幅広く導入されています。次いで、スマートメーターの導入が進むエネルギー&公共事業(13%)、車両・資産管理へのM2Mが導入されている運輸・物流業界(12%)、資材トラッキングや消費者向けコネクテッド技術の開発が進む製造・家電業界(11%)、サプライチェーンへの導入を進めるコンスーマー商品および小売業界(10%)の順となっています。


今回の調査はB2B専門の調査会社であるCircle Researchによって、自動車、エネルギーおよび公益事業、製造、運輸・物流、小売の主要5業界を対象に、欧州、アジア太平洋および米州の全域でM2M戦略の立案に携わる企業幹部327人を対象に実施されました。

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[Digital PR Platform]
 マイページ TOP