有期契約労働者に関する調査 

2013年10月24日
連合(日本労働組合総連合会)は、「有期契約労働者に関する調査」を、モバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)により、2013年9月14日~9月23日の10日間において実施し、1,000名(調査対象者:週20時間以上労働する民間企業の有期契約労働者)の有効サンプルを集計した。

有期労働契約のルールを定めた改正労働契約法が施行されて半年になります。有期契約労働者の労働条件にどのような変化があるのかを把握するために、調査を実施しました。

【調査結果サマリー】

~~改正労働契約法の認知状況や施行状況~~
・今年4月施行の改正労働契約法 有期契約労働者の認知状況は不十分
 「無期労働契約への転換」は6割以上、「不合理な労働条件の禁止」は7割が“知らなかった”

・「これまでに契約期間に上限がなかったが、新しい契約では期間に上限が設けられた」11.9%
・「これまでよりも短い期間での契約を求められた」6.2%

・ボーナスや福利厚生で正社員との格差 ≪ボーナスの支給≫は職場の労働組合有無が影響か
 職場に労働組合がある層では「対象となっていない」のは4割強、一方、労働組合がない層では6割強に
 ≪通勤手当の支給≫では5人に1人の割合で「対象になっていない」
 ≪慶弔休暇の取得≫では4人に1人の割合で「対象になっていない」

・改正労働契約法“無期労働契約への転換”に対する有期契約労働者の評価は?
 “モチベーションアップにつながる”は51.6%、“契約期間が無期になるだけで意味が無い”が68.7%

~~有期契約労働者の意識・考え~~
・半数近くの有期契約労働者の方が、正社員と同じ業務内容
・仕事への姿勢は『正社員より真面目』48.7%

・有期契約労働者の正社員に対するイメージ 「雇用が安定している」、「給料がよい」、「仕事上の責任が重い」

・有期契約労働者の3人に1人は“正社員になれずに有期契約”
・正社員になれずに有期契約になった層の73.5%が、今後『正社員になりたい』

・有期契約労働者が仕事にやりがいを感じている割合49.3%
・現在の職場に『満足』42.0%、『不満』32.5%、正社員になれずに有期契約になった層では『不満』が多数派

・職場に対する不満 「給料が上がらない」、「給料が安い」、「働きぶりが評価されない」
 「正社員がちゃんと働いていない」が2割以上、「パワハラがある」は1割以上に


【調査概要】
・調査タイトル:有期契約労働者に関する調査
・調査対象:ネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする 週20時間以上労働する民間企業の有期契約労働者 ※契約社員・パート・アルバイトが対象で派遣社員は除く
・調査期間:2013年9月14日~2013年9月23日
・調査方法:インターネット調査
・調査地域:全国
・有効回答数:1,000サンプル(有効回答から1,000サンプルを抽出)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[連合]
 マイページ TOP