転職理由調査 2013年下期版 

2013年10月22日
インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、2013年4月~2013年9月にDODAに登録した転職希望者のうち3万人を対象に、転職理由についての調査を実施。

【調査結果】

【総合】「ほかにやりたい仕事がある」が過去最高値 「倒産/リストラ/契約期間満了」が初の圏外

■転職理由ランキング(総合)1位~10位
順位
転職理由
割合
1位
ほかにやりたい仕事がある
12.9%
2位
会社の将来性が不安
12.1%
3位
給与に不満がある
7.6%
4位
残業が多い/休日が少ない
6.0%
5位
専門知識が多い・技術を取得したい
5.3%
6位
幅広い経験/知識を積みたい
3.8%
7位
U・Iターンしたい
3.2%
8位
市場価値を上げたい
2.9%
9位
業界の先行きが不安
2.7%
10位
会社の評価に不満がある
2.6%

2013年下期の転職理由調査では「ほかにやりたい仕事がある」(12.9%、前回比+0.2pt)が1位になりました。 2位は「会社の将来性が不安」(12.1%、前回比‐0.2pt)、3位に「給与に不満がある」(7.6%、前回比±0pt)と続きます。

1位の「ほかにやりたい仕事がある」の回答率は、前回に続き2008年の調査開始以降の最高値を更新。 一方、2位の「会社の将来性が不安」の回答率が過去最低となったほか、「倒産/リストラ/契約期間満了」(11位、2.6%、前回比-0.2pt)も10位と僅差ながらも初めてトップ10から外れています。 景気が回復し、雇用情勢が安定しつつある中、不安を解消するための転職から、より希望に合った仕事に就く ための転職が盛んになっていることがうかがえます。実際に、DODAに寄せられる求人数は6月以降毎月過去最多 を更新しており、転職希望者のチャンスは広がっています。

また、今回の調査では初めて「会社の評価方法に不満がある」(10位、2.6%、前回比+0.1%)がトップ10に入っており、景気の回復が自身の給与に反映されないことを不満に思う人が増えていると見受けられます。

【業種別】小売/外食で長時間労働への不満増 アルバイトの人手不足で社員にしわ寄せ

業種別の傾向では、「IT/通信/インターネット」は「給与に不満がある」(7.1%、前回比-0.6pt)の割合が低下。 企業のシステム投資やWebサービス関連の需要が増加する中、IT業界の給与は全体的に伸びているようです。

「小売/外食」は、「残業が多い/休日が少ない」(8.5%、前回比+1.7pt)、「不規則な勤務が不満」(5.6%、前回比+0.8pt)が増加。 消費行動が活発になったことに加え、特に外食業界においてはアルバイト・パートの人手不足が深刻化しており、 社員の労働時間や負担が増えていることが背景にあると考えられます。

【職種別】スキルアップ重視のITエンジニア 営業系では給与への不満が拡大

職種別の傾向では、「営業系」で「給与に不満がある」(9.1%、前回比+0.7pt)が増加。需要が伸びている一方、 自身の給与へは期待していたよりも反映されていないと不満に思う人がいるようです。

一方、「ITエンジニア」では、「給与に不満がある」(7.0%、前回比-0.6%)は減少し、「専門知識・技術力を習得したい」 (9.2%、前回比+1.1pt)と「市場価値を上げたい」(5.2%、前回比+0.6%)が増加。スマートフォン、タブレット端末と いったモバイル対応など、新しい技術が常に求められるIT業界では、スキルアップを目指す転職者が多いと見られます。

また、「建築/土木系技術職」は、「残業が多い/休日が少ない」(14.0%、前回比+1.7pt)や「不規則な勤務が不満」 (4.0%、前回比+1.8pt)が大幅に増加。震災の復興事業や耐震工事などの需要に加え、増税前の駆け込み需要で盛り上 がる住宅の建築など、案件の急増に対し人手が不足している状況が続いていることが影響しているようです。


【調査概要】
・サンプル数 : 3万件
・調査対象 : 2013年4月1日~2013年9月30日の期間における「DODA転職支援サービス」登録者から、22歳~60歳の男女3万人のデータをランダムに抽出
・調査方法 : DODA転職支援サービス登録者の登録時調査の回答を集計

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[インテリジェンス]
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