ベビー・こども服市場に関する調査 2013 

2013年10月18日
矢野経済研究所は、国内ベビー・こども服市場の調査を実施した。

【調査結果サマリー】

◆2012年のベビー・こども服小売市場規模は前年比100.1%の6,990億円、僅かではあるものの、前年に引き続き市場は拡大

 2012年のベビー・こども服小売市場規模は、前年比100.1%の6,990億円と僅少ながらプラス成長となった。2010年までは長期にわたり市場は微減傾向で推移していたが、2011年に入ると円高・株安の一服感による消費マインドの好転等により市場縮小に歯止めがかかり、2012年もカジュアル衣料品小売業や子供服関連専門店チェーンが好調であることが牽引して市場は拡大した。2013年も引き続き上位企業が好調に推移していることから、2013年の同小売市場規模を前年比102.6%の7,175億円と予測する。

◆チャネル別では百貨店22.2%、量販店14.3%、専門店48.5%、通信販売・他15.0%、百貨店、量販店の苦戦が続く

 2012年のベビー・こども服小売市場をチャネル別にみると、「百貨店」が22.2%、「量販店」が14.3%、「専門店」が48.5%、「通信販売・その他」が15.0%となった。依然として「百貨店」「量販店」の苦戦が続いており、特に「量販店」がシェアを大幅に落とした。好調なのが「専門店」チャネルであり、なかでも上位4社で市場全体の23.7%を占めている。2013年度も各社ともに増収を予想していることから、今後も寡占化は続いていくものと考える。なお、「通販・その他」では、主にインターネット販売の分野が伸びている。卸先である小売店との兼ね合いで、積極策を採り難いアパレル企業のジレンマはあるものの、試着文化があまり無い子供服において、今後もこのチャネルは拡大すると予測する。


【調査概要】
・調査期間:2013年7月~9月
・調査対象:国内ベビー・こども服市場に参入している小売業、卸売業、製造業
・調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・FAX・郵送・e-mailによるヒアリング、ならびに各種文献調査併用

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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