冷凍食品を通して見た食のライフスタイル調査 

2013年10月18日
日本冷凍食品協会では、消費者の食生活に関する意識と実態を探ることを目的に、全国の男女1,000人を対象に調査を行いました。

調査の結果、誰かと時間を共有・シェアするライフスタイルが志向されており、食においても、複数の人と食事を楽しむことを重要と考えている人が多いことがわかりました。一方で、6割の人が冷凍食品に何らかのアレンジを加えており、レシピを喜んでもらったり、一緒に食べたりすることを望んでいることもわかりました。

【調査結果サマリー】

<いまどきの料理事情>
料理男子はもはや当然 60代男性もシニアの手習いで料理にチャレンジ

■男性の約8割は「料理ができる」(78.8%)、 3人に1人は「料理が得意」(34.0%)。得意料理は男女とも「カレー」。

■男性でも「20代まで」(75.8%)に料理を始めるのが一般的。“男子厨房に入らず”育ち世代の60代が唯一少数派。

■そんな60代男性でも、50代(24.5%)や60代(16.3%)からの“シニアの手習い”で料理に挑戦。

<料理と冷凍食品>
料理する人ほど冷凍食品をアレンジし、上手に活用

■料理は失敗するのが常。料理経験者の7割(73.0%)が失敗経験アリ!

■料理をする人ほど冷凍食品を上手に活用している一方、料理ができない人でも冷凍食品の利用者は約6割(59.8%)。

■冷凍食品はひと手間かけた「アレンジ派」(58.9%)が6割で、アレンジ方法は「本やテレビ、料理のウェブサイト」(47.8%)が情報源。


<広がる冷凍食品利用>
シェアする食卓 冷凍食品のアレンジレシピで、お・も・て・な・し 

■アレンジ冷凍食品は、「誰かと一緒に食べたい」(77.2%)、喜んでもらいたいおもてなしレシピ。

■食事だけでなく、「時間」(68.4%)も共有したい意識が強く、“シェアしてつながる食卓”へ。


【調査結果詳細】

<いまどきの料理事情>
料理男子はもはや当然 60代男性もシニアの手習いで料理にチャレンジ

男性の8割が「料理はできる」時代。但し「男子厨房に入らず」育ちの60代は、50代から料理にチャレンジ!

中高生の家庭科が男女必修になって20年。「弁当男子」が注目され、料理をするのに男女の差がなくなりつつあります。男性の8割(78.8%)が料理は「できる」と答え、男性でも3人に1人(34.0%)は料理が「得意」です。できる料理は、男女ともに「カレー」が最も多くあげられましたが、2位以下は、女性は「煮物」、「肉じゃが」などの副菜類、男性は「チャーハン」、「野菜炒め」などが多くあげられ、男女で得意とする料理の違いが見られました。

次に料理をする頻度を聞くと、女性は、9割が料理をし(92.4%)、約6割が「ほぼ毎日」(60.8%)料理をしています。一方男性は、女性ほど高い割合ではありませんが、6割(60.4%)に上る人が、頻度は低いものの料理をしています。料理をすると答えた人(764人)に、料理を始めた年齢を聞くと、「10代以前」(37.7%)か「20代になってから」(47.9%)が一般的で、「20代まで」に女性は92.0%、男性でも75.8%が料理を始めています。これを性・年代別で見ると、男性の50代までは「20代まで」に料理を始めた人が7割を超えていますが、60代では34.7%と極端に低くなっています。今の60代は「男子厨房に入らず」で育った最後の世代のようで、50代から料理を始めた人が多く、約4割が“シニアの手習い”として料理を始めているようです。

<料理と冷凍食品>
料理する人ほど冷凍食品をアレンジし、上手に活用

料理の失敗は冷凍食品でカバー?

料理をすると答えた人(764人)に料理の失敗について聞くと「ほとんど失敗しない」(27.0%)は3割に満たず、「味付けがうまくいかない」(38.5%)、「料理を作り過ぎる」(34.3%)など7割以上(73.0%)の人が何らかの失敗を経験しています。

次に、冷凍食品の利用状況について聞いてみました。
まず冷凍食品を利用する頻度を聞くと、「週に2~3回」(20.6%)が最多で、4人に3人は「月1回以上」(72.5%)利用しています。これを料理の得手・不得手別でみると、料理が「得意」(69.9%)な人も、得意ではないが「料理はできる」(74.0%)人も7割程度が「月1回以上」冷凍食品を利用しています。料理が「得意」な人は、冷凍食品をアレンジするなどさまざまな工夫をこらして活用の範囲を広げているようです。

一方、「料理ができない」人でも、冷凍食品を「まったく使わない」(40.2%)は4割にとどまり、約6割(59.8%)が「月1回以上」利用しています。料理の失敗の恐れのない冷凍食品は、料理をする人、しない人にかかわらず、重宝されている様子がうかがえます。

冷凍食品を月1回以上利用する人(725人)が冷凍食品を使うのは、「自宅で食べる夕食」(44.0%)や「お弁当用」(40.1%)、「自宅で食べる昼食」(38.6%)の順となり、冷凍食品は日常的に活用されています。

<広がる冷凍食品利用>
シェアする食卓 冷凍食品のアレンジレシピで、お・も・て・な・し

6割が冷凍食品アレンジ派。アレンジ料理は「誰かと食べたいと思う」

「ちょい足しレシピ」など自分なりのひと工夫を加えたアレンジ料理がブームになりましたが、冷凍食品ではどのような工夫がされているのでしょうか。冷凍食品を「表示されている調理方法の通りに食べる」(41.1%)のは 4割で、全体の6割(58.9%)は「具を加える」(33.5%)、冷凍食品のチキンライスを卵でくるんでオムライスにするなど「料理を工夫する」(19.9%)、「調味料を加える」(19.2%)など何らかアレンジを加えています。
冷凍食品にひと工夫するアレンジ派(427人)にアレンジするときの情報源を聞くと、「自分のオリジナル」(65.1%)が最多ですが、「本やテレビ、料理のウェブサイト」(47.8%)も半数近くに上っています。

また、冷凍食品のアレンジについてどう思うかを聞くと、「喜んでもらえるとうれしい」(85.1%)、「できあがった料理を誰かと食べたいと思う」(77.2%)という意見が主流で、冷凍食品をアレンジした料理で人をもてなす様子や、作った料理をみんなでシェアして楽しむ様子がうかがえます。性別でみると、冷凍食品のアレンジ料理を「喜んでもらえるとうれしい」は女性が9割以上(92.6%)にのぼり、「誰かと食べたい」も8割以上(83.8%)で、よりシェアの気持ちが高まっていることがわかります。
みんなと分け合ったり・つながったりするシェアするライフスタイルについて聞くと、3人に2人(68.4%)が「時間の共有」について賛同しています。これからは、みんなで楽しむ食シーンがさらに広がっていきそうです。


【調査概要】
実施時期:2013年9月12日(木)~9月13日(金)
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国の20代〜60代の男女1,000人(10歳刻みで男女各100人ずつ)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本冷凍食品協会]
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