女性力に関する調査(女性ビジネスパーソンの意識・実態調査) 

2013年05月08日
英会話のGabaでは、女性ビジネスパーソンの意識や実態、女性力に対するイメージを探るため、「女性力に関する調査」を実施。調査対象は20~59歳の女性ビジネスパーソン1,000名。

【調査結果サマリー】

◆女性ビジネスパーソンの実態
 働く女性の人生観は? 「自己啓発」の意識に世代差 重きを置くのは50代
 “憧れの女性”は、「気配りできる女性」と「行動力のある女性」
 “今後身につけたいと思うスキル” トップは「英語力」、2位は「コミュニケーション能力」

◆女性ビジネスパーソンの女性力に対するイメージ
 日本の働く女性の自己評価 “女性力ランキング”では「日本女性」は銅メダル
 女性力のある女性とは? 上位は「気配りできる女性」「志の高い女性」「常識のある女性」
 “社会的な地位が高くなると思う女性”のトップは「行動力のある女性」

◆女性ビジネスパーソンの職場
 職場に女性管理職がいる 47.9%
 女性が職場で活躍するために重要だと思うこと トップは「出産・育児後に復帰しやすい職場環境」
 女性の活躍には「パワハラがない職場環境」が重要だと思う 44.9%
 実際の職場環境は? 「出産・育児後に復帰しやすい職場環境」の実現は3割に満たず
 働く女性が求める環境と実際の職場環境でギャップが目立つ「保育サービスの整備」

◆女性ビジネスパーソンの理想の女性上司
 “理想の女性上司”のトップは「面倒見がよい女性」、女性著名人では1位「天海祐希さん」

【調査結果詳細】

<女性ビジネスパーソンの実態>

女性力への期待が高まる中、その期待を背負っている女性ビジネスパーソンの意識や実態を探るため、20歳~59歳の女性ビジネスパーソン1,000名(全回答者)に、人生で重視していることや憧れの女性像、ビジネスに関するスキルなど女性ビジネスパーソン自身について聞きました。

◆働く女性の人生観は? 「自己啓発」の意識に世代差 重きを置くのは50代

女性ビジネスパーソンが、「地位・名誉」「お金」、「恋愛・結婚」「出産・育児」、「交友関係」「自己啓発」を人生においてどの程度重視しているか聞きました。

重視割合をみていくと、最も高かったのは「お金」で76.6%、「交友関係」72.5%も7割以上となり、それらに続いたのは「自己啓発」53.3%でした。世代別にみると、「お金」、「恋愛・結婚」、「出産・育児」、「交友関係」の重視割合は若い世代ほど高い傾向がみられ、最も高くなった20代では「お金」81.2%、「恋愛・結婚」58.4%、「出産・育児」52.0%、「交友関係」77.6%となりました。他方、「自己啓発」はそれらとは逆の傾向で上の世代ほど高い傾向となり、最も高くなった50代では63.2%でした。

◆“憧れの女性”は、「気配りできる女性」と「行動力のある女性」

次に、“憧れの女性”はどのような人か聞いたところ、「気配りできる女性」64.4%が最多となり、「行動力のある女性」50.3%、「常識のある女性」46.3%、「教養のある女性」43.7%、「言葉遣いがキレイな女性」42.2%が続きました。世代別に特徴をみると、20代では2位に「容姿がキレイな女性」59.2%、30代では4位に「人望がある女性」41.2%、40代では5位に「決断力のある女性」41.2%、50代では4位に「聞き上手な女性」40.4%となりました。

また、どのような人が“勤務先の男性から評価が高い女性”だと思うか聞いたところ、「気配りできる女性」65.2%が際立って高くなり、「常識のある女性」46.5%、「愛想のよい女性」45.3%、「聞き上手な女性」45.1%、「人を立てることができる女性」43.2%が続きました。

◆“今後身につけたいと思うスキル” トップは「英語力」、2位「コミュニケーション能力」

そして、女性ビジネスパーソンのスキルについて、“今、身についていると思うスキル”と“今後身につけたいと思うスキル”を聞きました。

“今、身についていると思うスキル”では、「一般常識」49.7%が最多となり、「忍耐力」43.9%、「コミュニケーション能力」32.1%、「業務知識」32.0%、「パソコンスキル」30.3%が続きました。他方、“今後身につけたいと思うスキル”では、「英語力」48.5%が最多となり、「コミュニケーション能力」47.0%、「パソコンスキル」39.1%、「判断力」32.0%、「実行力」31.6%が続きました。

さらに、“女性力の高い人に備わっていると思うスキル”を聞きました。最も多かったのは「コミュニケーション能力」74.8%で、次いで「判断力」57.5%、「実行力」54.2%、「一般常識」53.3%、「敬語など正しい日本語」47.3%が続きました。そして、“今、身についていると思うスキル”と“女性力の高い人に備わっていると思うスキル”を比較すると、“今、身についていると思うスキル”が上回ったのは「忍耐力」と「パソコンスキル」のみとなりました。 また、ビジネスシーンにおいて気をつけていること/行っていることを聞いたところ、「言葉遣いに気をつけている」70.3%が最多となり、「身だしなみに気をつけている」66.5%、「態度に気をつけている」58.0%が続きました。

<女性ビジネスパーソンの女性力に対するイメージ>

女性ビジネスパーソンの実態についてみてきましたが、女性ビジネスパーソン自身は女性力についてどのようなイメージを持っているのでしょうか。全回答者(1,000名)に、女性力のイメージについて聞きました。

◆日本の働く女性の自己評価 “女性力ランキング”では「日本女性」は銅メダル
◆女性力のある女性とは? 上位は「気配りできる女性」「志の高い女性」「常識のある女性」
◆“社会的な地位が高くなると思う女性”のトップは「行動力のある女性」

全回答者(1,000名)に、“女性力”と聞いて何をイメージするか自由に記述してもらったところ、性格や品格についてなどの“女性の個性や持ち味”や妻や母としての力など“家庭的な力”、ファッションやメイクなどの“女子的な力”が挙げられました。細かくみていくと、「気配り/気遣い」18.0%が最も多く、「家事」7.5%、「美しさ・綺麗さ・美容」7.3%、「きめ細かさ」7.2%、「料理上手」6.0%が続きました。

次に、『女性力とは、社会や組織などの中で活躍する女性の力のこと』と定義した上で、“女性力が高そうな国”を聞いたところ、「アメリカ」58.1%が最多となり、「フランス」34.7%、「日本」29.4%、「イギリス」28.7%、「スウェーデン」24.4%が続きました。

また、“女性力のある女性”や“社会的な地位が高くなると思う女性”とはどのような女性だと思うか聞いたところ、“女性力のある女性”では、「気配りできる女性」68.3%が最多で、「志の高い女性」53.4%、「常識のある女性」52.6%、「行動力のある女性」51.7%、「聞き上手な女性」49.7%となりました。
一方、“社会的な地位が高くなると思う女性”では、「行動力のある女性」65.3%が最多で、「志の高い女性」63.0%、「人望がある女性」60.0%、「決断力のある女性」57.1%、「責任感の強い女性」55.7%となりました。この2つの女性像を比較すると、“女性力のある女性”が“社会的な地位が高くなると思う女性”を大きく上回ったのは「気配りできる女性」や「包容力のある女性」などで、大きく下回ったのは「要領のよい女性」、「ビジネススキルのある女性」、「決断力のある女性」、「人望がある女性」、「社交的な女性」でした。

<女性ビジネスパーソンの職場>

女性ビジネスパーソンの実態、女性ビジネスパーソンが持っている女性力のイメージについてみてきましたが、女性ビジネスパーソンは自分たちの活躍のためには何が必要だと思っているのでしょうか。全回答者(1,000名)に、職場について聞きました。

◆職場に女性管理職がいる 47.9%

まず、女性の職場での活躍状況について聞きました。現在の職場に女性管理職がいるか聞いたところ、「いる」47.9%、「いない」52.1%と、現在の職場に女性管理職がいるのは半数近くとなりました。
また、女性が活躍している/活躍していそうだと思う業務を聞いたところ、「販売・サービス系」73.4%が最多で、「事務系(一般事務・秘書・受付など)」71.4%が僅差で続き、この2つの業務が際立って高くなり、「広報系」39.9%、「企画系(商品企画・商品開発など)」37.0%、「広告・宣伝系」36.5%、「営業系」36.0%がさらに続きました。

◆女性が職場で活躍するために重要だと思うこと トップは「出産・育児後に復帰しやすい職場環境」
◆女性の活躍には「パワハラがない職場環境」が重要だと思う 44.9%
◆実際の職場環境は? 「出産・育児後に復帰しやすい職場環境」の実現は3割に満たず
◆働く女性が求める環境と実際の職場環境でギャップが目立つ「保育サービスの整備」

女性ビジネスパーソンの活躍についてみましたが、女性が職場で活躍するためには何が重要なのでしょうか。
女性ビジネスパーソンに女性が職場で活躍するためにどのようなことが重要だと思うか聞いたところ、「出産・育児後に復帰しやすい職場環境」68.1%が最多となり、「育児休業を取得しやすい職場環境」63.9%、「男女平等な人事評価・待遇制度」62.3%、「保育所など保育サービスの整備」48.8%、「パワハラがない職場環境」44.9%が続きました。1位の「出産・育児後に復帰しやすい職場環境」や2位の「育児休業を取得しやすい職場環境」は、特に若い世代で高く、20代では「出産・育児後に復帰しやすい職場環境」は79.2%、「育児休業を取得しやすい職場環境」は74.0%となりました。それとは逆に、3位の「男女平等な人事評価・待遇制度」は上の世代のほうが高い傾向となりました。

それでは、女性ビジネスパーソンが活躍するために重要だと思うことは、職場でどのくらい環境や制度が整えられているのでしょうか。重要だと思われている割合が高かった項目についてみると、「出産・育児後に復帰しやすい職場環境」は29.8%、「育児休業を取得しやすい職場環境」は31.6%と出産育児関連はどちらも3割前後にとどまり、「男女平等な人事評価・待遇制度」は22.1%でした。

また、女性ビジネスパーソンが重要だと思っていることと職場で行われていることにどれくらいのギャップがあるのでしょうか。“重要だと思うこと”と“実際に行われていること”の差分をみると、ギャップが大きかったのは「保育所など保育サービスの整備」44.1ポイント、「男女平等な人事評価・待遇制度」40.2ポイント、「出産・育児後に復帰しやすい職場環境」38.3ポイント、「育児休業を取得しやすい職場環境」32.3ポイントでした。

<女性ビジネスパーソンの理想の女性上司像>


職場に女性の管理職がいる割合は半数近くとなっていましたが、政府や企業では、指導的地位に女性が占める割合を向上させる取り組みが行われています。今、女性力の活用に注目が集まっており、今後その割合はさらに増えることが予想されます。そこで、全回答者(1,000名)に理想の女性上司像について聞きました。

◆“理想の女性上司”のトップは「面倒見がよい女性」、女性著名人では1位「天海祐希さん」

まず、女性上司が来るとしたらと仮定し、どのような女性を望むか聞いたところ、「面倒見がよい女性」65.3%が最多となり、「気配りできる女性」62.1%、「教え上手な女性」60.2%、「責任感の強い女性」59.6%、「常識のある女性」57.7%が続きました。1位の「面倒見がよい女性」は、特に20代で高く、78.4%と8割近くになりました。また、3位の「教え上手な女性」も20代が際立って高く、70.8%でした。

また、上司にしたいと思う女性著名人(タレント・歌手やスポーツ選手、政治家)を聞いたところ、1位「天海祐希さん」55.5%、2位「江角マキコさん」36.1%、3位「真矢みきさん」24.8%、4位「篠原涼子さん」21.8%、5位「澤穂希さん」21.1%となりました。


【調査概要】
・調査タイトル:女性力に関する調査
・調査対象:ネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする20歳~59歳の女性ビジネスパーソン
・調査期間:2013年4月12日~4月15日
・調査方法:モバイルリサーチ
・調査地域:全国
・有効回答数:合計1,000名(20代:250名、30代:250名、40代:250名、50代:250名)
(有効回答から各年代の比率が均等になるように抽出)

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