国立公園に関する世論調査 

2013年09月30日
内閣府は、国立公園に関する国民の意識を把握し、今後の施策の参考とするため、「 国立公園に関する世論調査」を実施した。

【調査項目】
(1)国立公園等に対する関心について
(2)国立公園の保全管理に対する意識について
(3)国立公園の情報提供に対する意識と要望について
(4)国立公園の利用について
(5)国立公園の公共施設について

【調査抜粋】

1.国立公園等に対する関心について


(1) 自然への関心

 自然についてどの程度関心があるか聞いたところ,「関心がある」とする者の割合が83.3%(「関心がある」39.5%+「どちらかといえば関心がある」43.9%),「関心がない」とする者の割合が16.3%(「どちらかといえば関心がない」11.6%+「関心がない」4.7%)となっている。

(2) 国立公園等に対する認知

 日本には自然に親しむ枠組みとして,国立公園,国定公園,都道府県立自然公園,ジオパーク,世界自然遺産,ユネスコエコパークがあるが,この中から知っているものを聞いたところ,「国立公園」を挙げた者の割合が90.4%,「世界自然遺産」を挙げた者の割合が85.2%と高く,以下,「国定公園」(64.4%),「都道府県立自然公園」(47.5%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると,「国立公園」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「国定公園」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「国立公園」,「国定公園」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,「世界自然遺産」を挙げた者の割合は50歳代で,「都道府県立自然公園」を挙げた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。

(3) 行ってみたい国立公園等

 日本にある国立公園,国定公園,都道府県立自然公園,ジオパーク,世界自然遺産,ユネスコエコパークのうち,行ってみたいところはどこか聞いたところ,「世界自然遺産」を挙げた者の割合が70.2%と最も高く,以下,「国立公園」(47.4%),「国定公園」(27.1%),「ジオパーク」(23.3%),「都道府県立自然公園」(22.4%),「ユネスコエコパーク」(19.8%)などの順となっている。(複数回答,上位6項目)
 都市規模別に見ると,「世界自然遺産」,「国定公園」,「ジオパーク」,「都道府県立自然公園」,「ユネスコエコパーク」を挙げた者の割合は大都市で,「国立公園」を挙げた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。

 性別に見ると,「国定公園」,「都道府県立自然公園」,「ユネスコエコパーク」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「世界自然遺産」,「ジオパーク」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「国立公園」を挙げた者の割合は60歳代で,「国定公園」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,「ユネスコエコパーク」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。

(4) 国立公園に対する関心

  国立公園に行きたいと思うか聞いたところ,「行きたい」とする者の割合が85.4%(「行きたい」61.8%+「どちらかといえば行きたい」23.6%),「行きたくない」とする者の割合が13.8%(「どちらかといえば行きたくない」6.4%+「行きたくない」7.5%)となっている。
 都市規模別に見ると,「行きたい」とする者の割合は大都市で,「行きたくない」とする者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,「行きたくない」とする者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「行きたい」とする者の割合は30歳代から50歳代で,「行きたくない」とする者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図4,表4(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます)

ア 国立公園に行く目的
  国立公園に「行きたい」,「どちらかといえば行きたい」と答えた者(1,573人)に,国立公園ではどのようなことをしたいか聞いたところ,「風景を楽しむ」を挙げた者の割合が86.0%と最も高く,以下,「温泉に入ってくつろぐ」(63.8%),「お寺や神社などを見物する」(45.7%),「地域の食材を使った食事を楽しむ」(44.9%),「日常生活から離れる」(43.9%),「登山,ハイキング,海水浴,ダイビング,森林浴などを楽しむ」(43.5%),「動植物を観察する」(42.9%)などの順となっている。(複数回答,上位7項目)

 都市規模別に見ると,「日常生活から離れる」,「登山,ハイキング,海水浴,ダイビング,森林浴などを楽しむ」,「動植物を観察する」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「温泉に入ってくつろぐ」,「お寺や神社などを見物する」,「地域の食材を使った食事を楽しむ」,「日常生活から離れる」,「動植物を観察する」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「風景を楽しむ」を挙げた者の割合は50歳代で,「温泉に入ってくつろぐ」を挙げた者の割合は60歳代で,「お寺や神社などを見物する」を挙げた者の割合は60歳代,70歳以上で,「日常生活から離れる」を挙げた者の割合は40歳代で,「登山,ハイキング,海水浴,ダイビング,森林浴などを楽しむ」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。

イ 国立公園に行きたくない理由
  国立公園に「どちらかといえば行きたくない」,「行きたくない」と答えた者(255人)に,行きたくない理由を聞いたところ,「国立公園に行く時間がない」を挙げた者の割合が26.3%と最も高く,以下,「そもそも自然に興味がない」(15.3%),「身近に国立公園がない」(11.8%)などの順となっている。なお,「その他」と答えた者の割合が34.5%となっている。(複数回答,上位3項目)

(5) 国立公園が果たす役割

 国立公園の果たすべき役割はどのようなものが重要だと思うか聞いたところ,「自然とふれあう場」を挙げた者の割合が74.0%と最も高く,以下,「国や地域を代表する優れた自然を後世に残す場」(58.4%),「野生生物の生息地」(55.8%),「自然について学習する場」(55.6%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると,「野生生物の生息地」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「自然とふれあう場」,「自然について学習する場」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「自然とふれあう場」を挙げた者の割合は60歳代で,「国や地域を代表する優れた自然を後世に残す場」を挙げた者の割合は40歳代で,「野生生物の生息地」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「自然について学習する場」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。


【調査概要】
調査対象:全国20歳以上の日本国籍を有する者
調査時期:平成25年8月1日~8月11日
調査方法:調査員による個別面接聴取法
有効回収数(率):1,842人(61.4%)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[内閣府]
 マイページ TOP