2014年卒マイナビ企業新卒内定状況調査 

2013年09月26日
マイナビは、国内企業を対象に実施した2014年卒の新卒者採用に関する「2014年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」(2,057社回答)を発表。

【調査結果】

■ 採用充足率は、ほぼ前年並み。すでに前年の入社実績数と同程度の内定者数を確保

調査時点での採用充足率は、新卒全体で前年比1.2pt増の85.0%となり、ほぼ前年並みだった。上場企業では前年比3.1%増の93.4%とやや上昇し、業界別では金融(95.6%)、小売(93.9%)で高い値となった。

2014年卒の「募集人数の平均」及び「調査時点の内定者数の平均」を、2013年卒の「入社実績人数平均」と比べたところ、全体で約1割(11.0%)増の採用数を目指して募集を行い、ほぼ前年入社数並(1.2%減)の内定者数を確保していることがわかった。学生にとっての就職環境はかなり改善していると言える結果となった。金融、小売業界では、すでに前年入社数を1割以上超える内定者を出している(金融:11.0%増、小売:15.2%増)。内定者への満足度では、「質・量ともに満足」の割合は総合評価では前年比1.8pt減の37.4%と4年連続の減少となった。業界別では、ともに充足率が高かった金融(46.1%)と小売(24.1%)で明暗が分かれる結果となった。

■ 採用活動の印象「厳しかった」は86.1%。厳しかった理由は「母集団の確保」がトップ。

■ 内定を出す基準を前年より厳しくする傾向は弱まりつつある

6年連続で「前年より基準を厳しくした」の割合(前年比4.2pt減の11.1%)が「前年より基準を緩くした」(前年比1.5pt増の6.3%)の割合を上回った。しかし「前年並み」(前年比2.6pt増の82.5%)の割合が4年連続増加しており、基準を厳しくする傾向は弱まりつつあると言える。業界別で見ると、「前年より基準を厳しくした」の割合が比較的高いのは、ソフトウエア・通信(13.3%)、メーカー(13.1%)となった。

■ 次年度は「今年度より厳しくなる」という回答が6割超。重点を置く採用フェーズは「母集団の形成(エントリー)」が最多

■ 留学生の採用方針 / 勤務の可能性がある海外地域

日本人留学生、外国人留学生ともほぼ前年並み。勤務可能性がある海外地域は「中国」が23.1%でトップ。
2014年卒の採用で日本人留学生を採用した割合(10.7%、対前年比+0.2pt)と外国人留学生を採用した割合(13.1%、対前年比-0.2pt)はほぼ前年並みだったが、現地大学生を採用した割合は2.9%(対前年比-1.1pt)と減少した。外国人留学生を採用した割合が最も高かったのは、業界別ではメーカー(19.4%)、従業員規模別では5,000人以上(46.3%)だった。2015年卒の「採用する予定」の割合でも、日本人留学生(11.0%、対前年比-0.4pt)、外国人留学生(9.7%、対前年比±0.0pt)はともにほぼ前年並みだったが、現地大学生は3.0%(対前年比-1.8pt)と減少した。
 
将来勤務可能性がある海外地域では「中国」という回答が最も多く、全回答企業の約4分の1(23.1%)、上場企業の約半数(48.2%)、外国人留学生を採用した企業の約3分の2(67.6%)にのぼった。タイ(12.4%)、ベトナム(10.4%)、インドネシア(9.0%)といった東南アジアの国々も回答数が多かった。

■ 2015年卒で「インターンシップを行う」は37.8%。2016年卒は「夏休みに行う」が33.4%

■ 採用スケジュールは、2015年卒ではやや前倒しの傾向が見られるものの、大きなスケジュールの変更はなし

■ 2016年卒の採用スケジュールの変更は「自社の採用活動にとってマイナスになると思う」と回答する企業が7割を超える


【調査概要】
・調査方法/回答用紙を郵送後、WEBまたはFAXから回答受付
・調査期間/2013年8月1日(木)発送、8月30日(金)受付締切
・アンケート送付対象/国内企業8,000社  
・回答数/2,057社(回答内訳①『上場企業』479社、『非上場企業』1,578社、回答内訳②『製造業』686社、『非製造業』1,371社)

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