「ノンアルコール飲料」の購買理由に関する分析 

2013年09月20日
フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールドは、「ノンアルコール飲料」の購買理由に関する分析レポートを発表。

クレディセゾンとの共同事業としてサービスを開始した購買理由データ提供サービスのデータをもとに購買理由に関する分析レポートを報告。本分析レポートの購買対象期間は8月5日~9月8日の約1カ月間、全国を対象に1,683レシートデータ(男性:748レシートデータ、女性:935レシートデータ)の回答を基に分析した。

■全体ランキングでは上位主要10ブランドで全体の90.8%を占める

 ノンアルコール飲料カテゴリーの約1ヶ月間における購入は、1,683レシートとなりました。これらレシートデータをブランド別にみると、1位「サントリー オールフリー」が380レシート、2位「アサヒ ドライゼロ」が362レシート、3位「サントリー のんある気分」が221レシート、4位「キリン キリンフリー」が125レシート、5位「アサヒ ゼロカク」が116レシートとなりました。売れ筋上位10ブランドで、全体(1,683レシート)の90.8%を占めました。

■上位10ブランドの購買理由は「魅力的な商品特徴」と「価格がお手頃」が占める

 各ブランドにおける購買理由としては、「魅力的な商品特徴があったから」「価格がお手頃だったから」の項目が高い割合となりました。
 「休日なので食事の時のんびり飲みたかった。ちょうど特売をしていて、チュウハイタイプと一緒に置いてあったので悩んだが、特売期間がまだあったので、その日飲む分としてビールテイストで一番気に入っている物を購入した」(40代・既婚男性・「サントリー オールフリー」購入)、「家事が残っているからアルコールは控えたいのでノンアルコールビールを選んだ。これを選んだ理由は味が一番好きだから。キレがあり辛口であるから好き、後味もよい」(50代・既婚女性・「アサヒ ドライゼロ」購入)と、商品ならではの特徴やお手頃感も見ながら、飲む機会に合わせて自分の好きな味を求めている様子がうかがえます。

■店頭での認知、検討、購買までの流れの中でブランド別に特徴が出る

 主要10ブランドにおいて、店頭陳列(店頭に並んでいたかどうか⇒認知)、購入候補(購入の際に買おうかどうか迷った⇒検討)、購入商品(実際に購入した⇒購買)について聞いてみると、購入に至るまでの割合(認知⇒検討⇒購買)がブランドごとに異なることがうかがえます。1位「サントリー オールフリー」は、71.5%の人が店頭陳列を認知しています。また38.9%の人が購入検討をして、25.1%が購買に至っています。
 上段のグラフについて、決定に至るまでのそれぞれの段階(認知、検討、購買)別にランキングを出してみると(下表)、認知ランキングと検討ランキングでは「サントリー オールフリー」「アサヒ ドライゼロ」「キリン キリンフリー」の順になりました。購買ランキングでは「サントリー オールフリー」「アサヒ ドライゼロ」「サントリー のんある気分」の順となり、認知・検討の各ランキングと、購買のランキングで変動がありました。

■前回購入ブランドは、今回購入と同じブランドの割合がもっとも高い

 主要5ブランドにおいて、前回購入したブランドについて聞いてみると、1位「サントリー オールフリー」では同じブランドの購入が60%、「アサヒ ドライゼロ」が14%、「キリン キリンフリー」が8%の順となりました。
 2位「アサヒ ドライゼロ」では同じブランドの購入が56%、「サントリー オールフリー」が16%、「キリン キリンフリー」が9%の順に、3位「サントリー のんある気分」では同じブランドの購入が44%、「特になし」が14%、「サントリー オールフリー」が10%の順に、4位「キリン キリンフリー」では同じブランドの購入が38%、「アサヒ ドライゼロ」が22%、「サントリー オールフリー」が21%の順、5位「アサヒ ゼロカク」では同じブランドの購入が32%、「サントリー のんある気分」が22%、「特になし」が14%となりました。 レシートデータで上位にあるブランドには、前回購入ブランドの割合が高いことが判りました。また「特になし」がランキングに入っているのも特徴と考えられます。

 ノンアルコール飲料カテゴリーは、上位主要ブランドがカテゴリー全体に占める割合が高く、また購買理由としては商品特徴に魅力を感じて購入する人の割合が高いカテゴリーであると考えられます。店頭での認知・検討から購買に至るまでのプロセスにおいて、差が出ているブランドもあることが判りました。
 また前回購入ブランドについては、ランキング上位のブランドになる程、前回も同じブランドを購入している割合が高くなっているのがうかがえます。前回購入ブランドで「とくになし」の割合が高い点や、購買理由に多様な飲用シーンが記載されていることから、今後も購買者が増え、さまざまな機会で利用されるカテゴリーであると考えられます。より多くの購買につなげるため、ノンアルコール飲料の利用機会の提案など、店頭での販促施策にも今後大きな可能性があると考えられます。

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ソフトブレーン・フィールド]
 マイページ TOP