女性の化粧行動・意識に関する実態調査 2012スキンケア篇 

2012年09月26日
ポーラ文化研究所では、現代女性の化粧や美しさに関する調査を行っている。2007年からの継続調査「女性の化粧行動・意識に関する実態調査」(第8回目)からスキンケアに関して報告。

Ⅰ-1 顔のお肌の自己評価
肌の自己評価をたずねると、女性全体では1.「普通」 50% 2.「良くない」 34% 3.「良い」 17% の順位。
年代別の傾向をみると若年層は他年代より厳しい評価が多く、年齢を重ねた年代では「普通」と評価する人が多い。15~24歳の若年層は41%が「良くない」と評価し、他年代より自身の肌への評価が厳しい。一方、「良い」と評価する人は各年代14~20%、年齢を重ねるほど「普通」と評価する人が増え、55~64歳では60%に達する。

Ⅰ-2 スキンケアを行う目的①
女性がスキンケアを行う目的は、「肌の状態を保つため」が6割。
「肌トラブルはないが、肌をより良くするため」・・・2割
「肌トラブル改善のため」・・・1.5割
肌評価別にみると、自分の肌を「良い」と評価している人ほど「肌をより良くするため」が多く、肌が「良くない」と評価している人ほど「トラブル改善」をスキンケアの目的としている。

Ⅰ-2 スキンケアを行う目的②
「肌トラブル改善」をスキンケアの目的とする人が多い若い年代だが、15~24歳では、「ニキビ」や「毛穴」への対処効果の期待が高い。スキンケア効果への期待は、スキンケアの基本である「潤い」が各年代トップ。若年層では「ニキビ」や「毛穴」、年齢を重ねた年代では「アンチエイジング」「シミ」「ハリ」といった加齢にかかわる効果に期待が集まる。

Ⅰ-2 スキンケアを行う目的③
肌評価が良くない人だけでなく、良い~普通の人でも、若い年代ほどスキンケア目的が「肌トラブル改善」とする人が多くなる。肌評価が良くない人のうち15~24歳では、スキンケア目的を「肌トラブル改善のため」とする人が43%ともっとも多い。一方、55~64歳では「肌の状態を保つため」が70%に達する。

Ⅰ-3 スキンケア効果への期待と実感①
スキンケア効果への期待をみると、24歳以下では「ニキビ・吹き出物」「脂っぽさ」などを防ぐ、改善する効果にも期待が集まる。40代後半では「アンチエイジング効果」をはじめ、シミ・シワ・くすみ・たるみといった肌の加齢に関連する効果を期待する人が多い。
一方、実感している効果をみると、「特にない」は全体で18%。各年代ともに11位内となり、30代後半では3位にのぼり、効果実感に対して厳しい評価をしている。

Ⅰ-3 スキンケア効果への期待と実感②
期待の高さに対し、特に実感が得られていないのは「シミを防ぐ」「キメを整える」「アンチエイジング効果」「美白効果」「毛穴の汚れをとる」といった項目でスコア差は23ポイント以上と大きい。年代別にみても、ほぼすべての項目で、期待にくらべて実感のスコアは低い。特に、30代後半以上の年代では「シミ」「ハリ」「アンチエイジング効果」といった加齢に関連する効果に対する期待と、実感の差が特に大きい。

Ⅰ-4 肌評価別にみるスキンケア効果
肌評価が良くない人はスキンケア効果への期待が高く、一方、実感は低い。
肌評価が良い人はスキンケア効果への期待はある程度高く、実感も高い。

Ⅱ-1 スキンケアを行う頻度
ほとんどの女性がスキンケアを行っており、現在行っている人は94%。
毎日+ほぼ毎日行っている人は82%。
肌の自己評価別にみると、肌が良い人ほどスキンケアを頻繁に行っている。

Ⅱ-2 スキンケアアイテム使用率
「化粧水」「洗顔料」は、スキンケア現実行者の9割以上が使っているメインアイテム。

Ⅱ-3 スキンケアアイテム使用頻度①
朝(1日のはじめ)には、スキンケア現実行者の79%が「化粧水」を毎日使用。続いて「洗顔料」が60%。夜(1日のおわり)には、スキンケア現実行者の80%が「洗顔料」「化粧水」を毎日使用。また、約45%の人が「化粧水」「クレンジング」「乳液」「美容液」を毎日使用。

Ⅱ-3 スキンケアアイテム使用頻度② ※アイテム使用者別の使用頻度
「洗顔料」「化粧水」の使用者は、ほぼ毎日の使用。

Ⅱ-4 重視しているスキンケアアイテム
スキンケア現実行者は、使用率・使用頻度の高い「化粧水」「洗顔料」を特に重視。

Ⅲ-11ヶ月のスキンケア化粧品平均投資金額
女性の1ヶ月のスキンケア化粧品平均投資金額は1750円(中央値)。
肌評価が良い人は、投資金額が高く、平均 2250円(中央値) 。
スキンケアを毎日行っている人の平均は 2250円(中央値) 。

Ⅲ-2 最近1年間のスキンケア化粧品購入経路
スキンケア化粧品購入経路(よく買っているところ)は、「ドラッグストア」が64%でトップ。 次いで、「インターネット通販」が44%、「大型スーパーの化粧品コーナー」が23%、「デパート」が19%。「インターネット通販」を年代別にみると、10代後半~20代前半で約3割以下とやや少なく、50代前半で56%とやや高い。

Ⅲ-3 スキンケアアイテム購入金額
「美容液」は3500円(中央値)で最も購入金額が高い。低価格は「洗顔料」「シートパック」の750円(中央値) 。

Ⅲ-4 スキンケアアイテム購入経路
スキンケアアイテムの購入経路は、どのアイテムもトップは、「ドラッグストア」、続いて「インターネット通販」。

Ⅲ-5 スキンケア購入状況①
スキンケアアイテムの購入では、「ドラッグストア」「インターネット通販」が2強といえるシェア。「デパート」で購入者が約1割に達するのは、「マッサージ料」「美容液」「乳液」「クリーム」の4品。これらは購入金額中央値が2250~3500円と、高額品が多いアイテム。

Ⅲ-5 スキンケア購入状況②
2008年から2012年の購入経路推移をみると、「デパート」のシェアは減少、「インターネット通販」は増加の傾向。


【実施概要】
・調査名:女性の化粧行動・意識に関する実態調査 2012
・調査時期:2012年5月23日(水)18時 ~ 5月28日(月)23時
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:首都圏(埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県)に居住する15~64歳の女性1500人 ※中学生を除く(15~19歳、20~24歳、25~29歳、30~34歳、35~39歳、40~44歳、45~49歳、50~54歳、55~59歳、60~64歳:各150人)

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