水産缶詰の購買理由に関する分析(7~8月の購買理由) 

2013年08月22日
フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールドは、クレディセゾンとの共同事業として、2013年2月1日にサービスを開始した購買理由データ提供サービスのデータをもとに購買理由に関する分析レポートを報告。本リリースでの分析レポートの購買対象期間は7月1日~8月11日の約1カ月間、分析対象カテゴリーは「水産缶詰」で実施し、全国を対象に1,801レシートデータ(男性:642レシートデータ、女性:1,159レシートデータ)の回答をもとに分析。

◆売れ筋上位10社で全体の94.0%を占める
水産缶詰の対象期間における購入は1,801レシートとなり、総合ランキングでは1位「はごろもフーズ」が376レシート、2位「マルハニチロ食品」が323レシート、3位「PB(プライベートブランド)」が243レシート、4位「極洋」が194レシート、5位「いなば食品」が182レシートとなりました。カテゴリー全体の1,801レシートに対し、主要売れ筋10社の累積レシートデータ数は94.0%を占めました。
 
◆購入した水産缶詰は、7月31日以降「さば缶」が全体の40%で首位に
購入した水産缶詰を中身ごとに日別で見ると、7月31日から「さば缶」の割合が高くなりました。一部のテレビ(7月30日夜)で、「さば缶」で痩せると取り上げられた影響と考えられます。「テレビでさば缶が健康に良いと放送された後、それを示唆するようなPOPなどがあり、店頭でも目立っていたので(30代・既婚女性)」と、テレビで取り上げられた事に関するコメントが多く見受けられました。
その後、8月1日は26%となりました。「サバ味噌缶の安売りをしていたので購入。商品の補充が間に合っていなかった(50代・既婚男性)」とあるように、店頭での在庫がなかった可能性も考えられます。
その翌日以降は44%(8月2日)、47%(3日)、39%(4日)、41%(5日)と、7月30日まで割合の高かった「かつお・まぐろ缶」より高い数字となりました。
「さば缶」が取り上げられた日の前後1週間を比較すると、前の週(7月24日~30日)は「かつお・まぐろ缶(46%)」、「さば缶(22%)」の順となり、後ろの週(7月31日~8月6日)では「さば缶(40%)」、「かつお・まぐろ缶(37%)」となりました。

◆ 購買理由は「魅力的な商品特徴」「価格がお手頃」、放送後「さば缶」は「試し買い」が大幅アップ
購入した水産缶詰の購買理由を全体で見てみると、「価格がお手頃だったから」「魅力的な商品特徴があったから」の割合が高くなっています。「安い、身体に良いDHA、EPAが入っているので購入した(60代・既婚男性)」「缶詰ならすぐ食べられて便利で保存もきくので。安売りしていたのが決め手(30代・既婚女性)」と缶詰はストックできる商材であるため、価格を気にしながら購入している点がうかがえます。
また7月1日~28日の週と7月29日~8月11日の週の割合の差異を、缶詰の内容別に見ると、「さば缶」では「試し買いしてみたくなったから」が+8.2ポイント、「良く売れていそうだったから」が+4.4ポイント、「値段や商品特徴を表す、目立つ説明販促(POPなど)があったから」が+3.7ポイントとなりました。また「かつお・まぐろ缶」では「家族が気に入っているから」が+5.8ポイント、「価格がお手頃だったから」が+3.3ポイント、「値段や商品特徴を表す、目立つ説明販促(POPなど)があったから」が+2.9ポイントの順となりました。

◆購入決定要素となった商品特徴は「味」「量・大きさ」「食べやすさ」
購入の決定要素となった商品特徴は、「さば缶」「かつお・まぐろ缶」のどちらも「味」「量・大きさ」「食べやすさ」の順に割合が高くなりました。
7月1日~28日の週と7月29日~8月11日の週の割合の差異で見ると、「さば缶」では「体に良い」が+14.5ポイント、「かつお・まぐろ缶」では「品質」が+2.5ポイントとなりました。

水産缶詰のカテゴリーは商品特徴が購買理由につながりつつも、家庭でストックできる点から価格訴求型のカテゴリーになっている点が浮かび上がりました。また今回レシートデータを日別で見ることにより、マスメディアの影響で水産缶詰のシェアに変動があることも判りました。
店外で発信される広告や商品情報などを店頭に反映し、来店客に喚起することで購買へつながりやすくなります。販促情報を店頭で迅速に活用し、関連商材も含めた訴求がますます必要になると考えられます。

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[ソフトブレーン・フィールド]
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