転職理由調査 2013年上期版 

2013年04月25日
インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、2012年10月~2013年3月にDODAに登録した転職希望者のうち3万人を対象に、転職理由についての調査を行いました。

【総合】「ほかにやりたい仕事がある」が調査以来最高値 求人好調で

今回調査での転職理由は、「ほかにやりたい仕事がある」(12.7%)が1位に。次いで2位は「会社の将来性が不安」(12.3%)、3位に「給与に不満がある」(7.6%)が続きます。 1位の「ほかにやりたい仕事がある」の回答率は、2008年以降右肩上がりに増加し最多となっています。一方、リーマン・ショックを機に急増した「会社の将来性が不安」は2009年上半期をピークに減少。今調査では2008年上半期(12.6%)の値を下回り、調査以来最も少ない回答率となりました。

転職市場では、景気回復への期待感が高まっていることや、業績好調な企業が攻めの事業展開を推進するために、採用活動が活発化しています。この好況感を受け、個人側も「大きな不満はないが、より希望に合う仕事があれば転職したい」という層で、転職を考え始める人が増えているようです。また、「就職活動で希望の企業へ入れなかった」という、リーマン・ショック後の就職氷河期を経験している第二新卒のリベンジ転職も増えている傾向にあり、「ほかにやりたい仕事がある」という理由の回答率が上がっていると考えられます。

【業種別】メーカーは「会社の将来性が不安」が他業種より高く

各業種の転職理由をみると、「IT/通信/インターネット」は、「専門知識・技術を習得したい」(3位、7.9%)や「市場価値を上げたい」(7位、4.1%)など、スキルアップに関する項目が上位に。技術サイクルが早い業界ゆえに、最新ノウハウや高いスキルを身につけたい志向性が強いようです。「メーカー」は、「会社の将来性が不安」(17.5%)が1位と、2012年はメーカーでの早期退職やリストラなどのニュースが多かったことから、将来性への不安が反映されたランキングとなりました。

【職種別】営業系は残業や休日数に不満 景気回復による業務量の増加が影響

各職種の特徴をみると、「営業系」は「残業が多い/休日が少ない」(4位、7.5%)が平均を上回っています。景気回復による需要増加で、業務量が増えていることが背景と考えられます。「販売/サービス系」は、「不規則な勤務が不満」(5位、6.3%)や「土日祝祭日に休みたい」(6位、5.2%)など、就業時間に対する不満が多い結果となりました。これは、年中無休や土日、深夜に営業する店舗に勤務する人も多いことが背景にあるようです。


【調査概要】
・サンプル数:3万件
・調査対象:2012年10月1日~2013年3月31日の期間における「DODA転職支援サービス」登録者から、22歳~60歳の男女3万人のデータをランダムに抽出
・調査方法:DODA転職支援サービス登録者の登録時調査の回答を集計

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