アジア4ヵ国の色に関する意識調査 

2013年07月29日
インテージは、アジアの人々の意識や行動を探るため自主企画調査「アジアインサイトレポート」を発行している。第2弾のレポートでは、日本カラーデザイン研究所と共同で実施した『アジア4ヵ国の色に関する意識調査~色で表す日本のイメージ~』を発表。

本調査は、2013年1~4月に日本、中国、タイ、ベトナムの20~50代一般男女各国約80人を対象に、調査用紙自記入法(色見本のパネル併用)にて行い、結果をまとめた。

【調査結果】
1.日本のイメージカラー:「日本」vs「アジア3ヵ国」
日本人もアジア3ヵ国の人々も日本のイメージカラーは「赤」と「白」がTOP2。次いで多い色は、日本人は“ブルー系”、アジア3ヵ国の人々は“ピンク系”

日本人が思う日本の色とアジア3ヵ国(中国、タイ、ベトナム)の人々が思う日本の色の結果、両者とも国旗(日の丸)の「赤」と「白」を日本のイメージカラーとする割合が多い。ただ、日本人が「赤」5割、「白」1割の割合なのに対して、アジア3ヵ国合計では「赤」と「白」が3割程度で同率である点が異なっている。アジア3ヵ国の人々が日本=「白」とイメージするのは、都市の清潔さや一歩先を行く美白文化を連想していると考えることもできる。

また、特徴的なことは日本人がブルー系を日本の色として挙げるのに対して、アジアの人はピンク系を挙げていることである。日本人にとってブルー系は、伝統的な藍染の色“ジャパニーズブルー”として親しみの深い色であり、“サムライブルー”などスポーツの「日本代表」に採用されている色であることも考えられる。それに対してアジア3ヵ国の人々は、ピンクに日本の花である“桜”を連想する、あるいは現代日本のポップカルチャーを象徴する“KAWAII”をイメージしているのかもしれない。


2.日本のイメージカラー:「各国別」
中国の人は無彩色系、ベトナムの人は暖色系(ピンク、オレンジ、赤紫)の回答が特徴的

国別での日本のイメージカラーを見ると、アジア3ヵ国のいずれもピンク系を日本の色として認めていることがわかる。
日本人は、日本のイメージカラーとして「赤」を選択した人が最多。次いで「白」、ブルー系に続き、同じ自然の色である「深緑」、都会的な「ライトグレー」、経済的豊かさを感じる「ゴールド」と続く。中国人は自国に「赤」のイメージが強いためか、「赤」を日本の色とする割合は低く、「ブラック」、「ライトグレー」、「ダークグレー」という無彩色の割合が他国より高いことが特徴的である。これは、日本=先進国・都市のイメージが重なるからかもしれない。それに対して、タイ人は「赤」を選んだ割合が最も高く65.5%を占める。ベトナム人は比較的多様な見方をしており、他国では選択されなかった「オレンジ」や「赤紫」という赤の周辺の色相(日本では“アジア的”とされる色)も挙げている。


【調査概要】
・調査方法:調査用紙自記入法(色見本のパネル併用)
・調査地域:日本、中国、タイ、ベトナム
・調査対象者:20~50代の一般男女
・調査サンプル:日本(男性44人/女性43人)、中国(男性40人/女性40人)、タイ(男性42/女性42人)、ベトナム(男性40人/40人)
・調査期間:2013年1月~4月
・調査実施機関:株式会社インテージおよび海外グループ会社

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[インテージ]
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