鍋とコミュニケーションに関する意識調査 

2012年01月12日
エバラ食品工業は、「鍋とコミュニケーションに関する意識調査」を実施。今回の「鍋とコミュニケーションに関する意識調査」は、全国5都市、20代から50代まで幅広い層の鍋とコミュニケーションに関する意識について探った。人気料理としての鍋の側面以外に、鍋を通じて人々がどのように「鍋(ナベ)ニケーション」しているかを紹介。

その結果、アンケート回答者の9割近くが、震災などの影響により家族や身の回りの人たちとの絆を見直し、食を通じて家庭や社会でもっとコミュニケーションをはかりたいと考えていることがわかりました。また日本人にとって冬の代名詞でもある鍋が、日本全国においてそれぞれの楽しみ方で親しまれており、大阪では家族以外の人たちと鍋を食する「鍋トモ」文化や、自宅以外の場所でも鍋を楽しむ「ソト鍋」文化が発達するなど、各都市や各世代におけるユニークな「鍋(ナベ)ニケーション(鍋を囲んだコミュニケーション)」の実態が明らかになりました。

【調査結果ダイジェスト】

1.「食を通じたコミュニケーションをはかる頻度が増えた」と感じる人は7割。
「食を通じたコミュニケーションを増やしたい」は9割近くに。

鍋をはじめとする食を通じてコミュニケーションをはかる頻度について聞いたところ、約7割(69.7%)の回答者が「昨年に比べて増えた」と答えました。また今後についても、約9割(88.7%)の回答者が「食を通じたコミュニケーションを増やしたいと思う」と答えました。東日本大震災を機に、家族や社会との絆を深める場として、「食」を通じただんらんの時間が改めて見直されている実態がうかがえます。

またこうした場で食べたい食事メニューについて聞いたところ、「焼肉(76.6%)」「鍋料理(72.7%)」「すき焼き(51.1%)」がトップ3にランクインしました。トップ3に「鍋料理」と「すき焼き」がランクインし、日本人にとって鍋を囲みながらコミュニケーションをはかるという「鍋(ナベ)ニケーション」が、重要な役割を果たしていることがわかります。

2. 新社会人と先輩・上司の間に存在する、「鍋(ナベ)ニケーション」ギャップ。
「上司や先輩と一緒に鍋食べたい」新社会人世代は、先輩・上司世代の3倍にのぼる。

「どんな人と一緒に鍋を食べたいと思いますか?」という質問について、ビジネスシーンの切り口から世代別の特徴を見てみると、20代前半の新社会人世代が、「上司や先輩と一緒に鍋を食べたい」と回答した割合(17.0%)は、30代・40代の先輩・上司世代が「部下や後輩と一緒に鍋を食べたい」と回答した割合(平均4.95%)の3倍以上にのぼりました。

鍋を一緒に囲みたいかという見解をめぐり、先輩・上司世代と新社会人世代の間には、微妙な「鍋(ナベ)ニケーション」ギャップが存在しており、意外にも新社会人世代の方が、上司世代に比べて「鍋(ナベ)ニケーション」に前向きである一面がうかがえます。内定者や新人教育の季節には、鍋をつつきながら異世代間交流をはかってみるのもいいかもしれません。

3-1. 友人と一緒に鍋を食べる「鍋トモ」率、5大都市でもっとも高いのは大阪。
東京は、「恋人」鍋と「おひとり様」鍋率が高い傾向に。

3-2. 大阪の「お正月」鍋率は東京・福岡の3倍近く、「鍋(ナベ)ニケーション」活発。
他都市に比べ、自宅外で鍋を食べる、「ソト鍋」率も高い。

4. 鍋の心理的効能は「楽しく食事ができること」「温かい気持ちになれること」。
「親睦や絆が深まる」と答えた20代の若者は、3割超える。

5. 日本列島南北で微妙に異なる、「主食」の食べ方。
「主食は鍋と別に用意して食べる」札幌、「主食は鍋に入れて食べる」福岡
残った鍋つゆを「炊き込みご飯」や「カレー」に再活用する鍋テクニックも。

鍋をする際に、ごはん・うどん・ラーメンなどの主食をどのように食べるかについて聞いたところ、札幌では「鍋とは別に主食を用意して食べる」との回答が63.9%と高かったのに対し、福岡では「具を食べ終えてから、主食を鍋に入れて食べる」との回答が60.1%と高く、日本列島南北で、主食の食べ方が異なる傾向が見受けられることがわかりました。

さらに鍋のあとに残った鍋つゆを再活用するかについても聞いたところ、「再活用する」と答えた回答者は67%におよびました。

6. 鍋を一緒に食べる相手は「家族」。若者ほど、友人や恋人と鍋を囲む傾向に。
40代後半は、「家族」鍋率、「おひとり様」鍋率、ともに最高値をマーク。

7. 食卓の定番鍋トップ5は「おでん」「寄せ鍋」「すき焼き」「水炊き」「キムチ鍋」。
札幌「しゃぶしゃぶ」、東京「スンドゥブなど韓国風鍋」、名古屋「おでん」、      
大阪「うどんすき」「ちゃんこ鍋」、福岡「もつ鍋」がそれぞれ高ポイント。

8. 恋人たちの鍋は、アツアツのトレンド鍋?!
恋人と食べる鍋は、定番に加え新種鍋を選ぶ傾向が高い。

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[エバラ食品工業]
 マイページ TOP